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合格体験記(2016年度)

合格体験記(2016年度)

東進衛星予備校に通い難関有名大学に合格した方々の感動の声をご紹介!

小西亜実さん

合格までをふりかえって

京都大学 農学部
小西 亜実さん
滋賀県立 膳所高等学校

私は高校入学と同時に、東進にも入学しました。入学当時から、目標は高く夢は大きくと思い、志望大学は京都大学でした。

高校一年生の二学期に、高大連携で膳所高校が開催している京都大学の教授による講義を受けました。そのときに、いろいろな研究の見学や実験の体験をさせていただき、私も研究や実験などを学びたいと思い、京都大学農学部を志望大学・志望学部と心に決め、滋賀県立 膳所高等学校では理系に進みました。

しかし、一、二年生の間は学校の授業を予習復習することに追われ、東進には受講のときだけ通っていました。 

二年生の三学期頃、担任助手で京都大学農学部に通われている、膳所高校の先輩と出会いました。その先輩のお話はどれも興味深く、特に就職活動で、「「水はなぜ液体か、液体以外で水分は取れないのか」とプレゼンした。」という話が印象に残っています。その話を聞いてすごくおもしろい発想だと思い、やはり先輩と同じ京都大学 農学部に行ってさまざまな研究に携わっていきたいと思いました。それと同時に焦りも出てきましたが、三年生の一学期は所属していた部活動のかるた班で、全国高等学校総合文化祭や湖風祭と呼ぶ学園祭の準備と勉強の両立に結構苦しみました。実際、夏休みに入るまでは、あまり勉強に集中していなかった気がします。今思えば、部活動も学園祭もやり切った気持ちがありましたから、夏休みに入ってからは、毎日東進に登校し受講していました。受講が終わってからは、毎日今までの復習をし、一つの科目に対して一つの問題集を最低二周し、基礎を徹底して身につけようとしました。それと同時に、答案練習講座と大学別の過去問演習講座で添削してもらい、記述力をつけました。

十一月半ばからは、本格的にセンター対策の過去問演習講座を行い、センター試験の形式に慣れていきました。点数も少しずつ上がってきたので嬉しかったです。

センター試験当日は、東進のテキストを持っていき、休憩時間に見て復習していました。試験会場は同じ学校の生徒が多かったこともあって、ざわざわした雰囲気と話し声が途切れず、普段の学校の雰囲気とよく似た感じだったので、緊張することなくリラックスして受験することができました。センター試験の翌日、自己採点をした後、国公立大学の出願で前期試験は第一志望校を受験する気持ちは絶対だったのですが、現役にこだわりのあった私は、後期試験で受験する予定だった大学のボーダーラインに自分の点数が満たなかったので、あわてて他の大学を探しました。センター試験後は東進で過去問演習講座を徹底的に繰り返し、苦手なところを補強していきました。特に、過去問演習講座は添削をしてもらうことで、自分の記述答案の間違ったところや表現の足りないところが明確になったことで、二次試験に自信が持てるようになりました。また、毎日東進の自習室を利用して、復習と演習をしていました。自習室の鉛筆の音と、同じ受験生のがんばる姿だけという状態は、とても集中しやすかったです。

二次試験前日は、ずっと東進のテキストを見直して基礎の復習をしていました。二次試験当日はあまり緊張せずに受けることができました。休憩時間中に散歩をしたことも、気分転換になって良かったと思います。

合格発表日は、インターネットで結果を見たのですが、やはり自分の目で確認したかったので、京都大学に向かいました。不合格だったら浪人させてほしいと、両親に言うつもりでした。現役にこだわっていたのですが、一年生からの志望校である京都大学以外は正直行きたくないと、国公立の前期試験が終わってから強く思うようになっていたのです。受験番号が目の前にあったときは、とてもうれしかったです。

一年生の頃は、ただ漠然と京都大学に行きたいとだけ考え、東進で学校の授業が予習できるように、先取りで勉強していただけでした。ようやく二年生になると、農学部で生物のことをもっといろいろ知りたいと思うようになり、二年生後半から受験に向けた講座を受講し始めました。最初は、なんとなく行きたいと思うだけでも、具体的にやりたいことを発見し、それに向かって努力することができました。高校で受けた模擬試験は、最初から最後までE判定で、合格する可能性は低いと思っていたけれど、第一志望校を変える気も起きず、とにかく受けてやると思っていました。センター試験も二次試験も、どちらも形式が去年までと違っていて少し驚きました。しかし、形式が変わる可能性はあると東進の担任や担任助手のみなさんから聞いていたので、なんとか落ち着いて受験することができました。

私はずっと、数学と化学が模試で一桁をとるほど苦手で、不得意でした。しかし、数学の受験数学や化学の〈ハイレベル化学〉などの講座は説明がわかりやすく、どんなふうに考えるのか、どんなふうに解答を書けばよいのか、を学ぶことができました。これらの講座を復習し問題集を解くと、解くことのできる問題がだんだん増え、まったくわからなかった問題にも手をつけられるようになりました。そして、過去問の点数も少しずつ上がっていきました。数学や化学以外の教科も、過去問演習の添削によって必要な部分が抜けていたり、書き方がわかりにくかったりした部分を指摘してもらったことで、すべての要点を書くことができるように、丁寧に考えるようになりました。過去問はすべて難しく、点数がとても低いことが何度もあり、過去問を解くのが嫌になることもありました。そういうときは、東進のテキストの復習をしていました。判定が低くてもあきらめずに、志望校を下げないで、試験本番ではわからない問題でもとにかく書いて、最後まで見直すことで、合格することができました。

将来は、安定した食料供給を実現するための研究がしたいです。

テレビで、餓死の危険にさらされている人がたくさんいると知ったからです。世界の食料が困窮しているところに、少しでも食品供給ができるような研究をしていきたいです。

大学生活には不安も楽しみも感じるけれど、大学受験で培った粘り強さを生かして、将来の夢のために、物理や日本や海外の農村、農業機械についての知識などを学んでいこうと思います。

 

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金治 貴也さん

合格到達までの道のり

大阪大学 工学部
金治 貴也さん
滋賀県立 膳所高等学校

私は高校入学と同時に、東進に入学しました。東進は映像授業なので、部活と両立しながら自分のペースで学習を進められるという理由で東進を選択しました。今でも、この私の選択は正解だったと自負しています。自分のペースで学習を進められるということは、部活がある高校一、二年のときには当然のこと、部活を引退した三年の春以降も、大変役に立ったと思っています。

私は中学校のときから、建築関係の仕事に就きたいと考えていました。理由は、テレビである建築家の特集をやっていたのを見て、建築家に対して憧れを持ち始めたからです。

この建築家の方が、普通では実現が困難だと思われる問題を驚くべき方法で解決していく姿に驚き、私もそのような建築家になりたいと思いました。そして、資源や空間を有効活用して環境に優しい建築を人々に提供し、すべての人々が快適に過ごせる社会を創造するために貢献したいと考えるようになりました。そんな中で、大阪大学の工学部は構造分野の強い学部だと知り、第一志望校に大阪大学 工学部を志望するようになりました。

私の通っていた高校は、他の高校と比較して授業の進むスピードが遅く、物理・化学などの理科系の科目は三年生の二学期にようやく入試の範囲が終了するようなペースでした。私は、その物理・化学の学校での授業が終わってから入試対策に取り掛かるようでは、入試までの時間が短く演習量が足りなくなってしまうのではないかと考えました。だから私は、三年生になってから東進の授業を上手く利用して、物理・化学を優先的に進めるようにしました。結果、物理・化学の演習を多く行うことができ、特に物理は私の一番の得意科目となりました。

また、この「自分のペースで学習を進められる」ということは、計画的に物事を進めていく良い練習になりました。私は、もともと計画的に物事を進めていくのは苦手であり、計画を立てても三日坊主で終わってしまったり、仮に続けることができても、最初の計画と実際に進めていることが大きく異なってしまったりということがよくありました。しかし東進では、自分で受講の計画を立て、その計画通りに実行していく必要があります。このシステムのおかげで計画的に物事を実行する大切さを学びました。また、最初は計画を立てて物事を進めることが苦手だった私を校舎長やチューターに支えてもらい、手伝ってもらえたことも大変感謝しています。

私は、比較的長い時間集中していることが苦手だったので、受験勉強をするときに気をつけていた点が何点かありました。一つ目は、好きな教科と嫌いな教科を、数時間ごとで交互に勉強するという方法です。受講や自習をするときには、どうしても自分の好きな教科を多く勉強しがちですが、それでは苦手な教科を勉強しなくなり、さらに苦手になってしまいます。しかし、意識的に好きな教科と嫌いな教科を交互に勉強するようになれば、勉強する教科の時間の差が埋まりバランスを崩すことなく、またモチベーションを保ちながら勉強することができました。

二つ目は、単語の暗記などといった単調作業は、一日の中で数回に分けて勉強するようにしていました。一回一回、前回と二回前に覚えた範囲の復習も同時に暗記していました。そのようにして行うことにより、単語暗記一回に費やす時間が短くなり、集中力を切らすことなく勉強を続けることができます。加えて、一つの単語につき複数回復習ができるので、単語を覚えやすくなりました。

三つ目は、いつも決まった時間に休憩を取るようにしていました。私は、いつも夕方の六時ごろに集中力が切れてくるので、その時間に食事を摂り、気分転換を図っていました。すると、勉強のメリハリも生まれ、休憩後集中力も増し、効率的に学習することができました。

また、東進では二ヵ月に一度〈センター試験本番レベル模試〉が実施されます。この模試は、各教科の自分のできた分野、できなかった分野が明確に表示され、模試返却面談などで今後自分がどのような勉強方法で、またどのような分野を重点的に勉強するべきなのかが瞬時にわかります。〈センター試験本番レベル模試〉以外にも東進には、〈難関大・有名大本番レベル記述模試〉、〈東大本番レベル模試〉、〈京大本番レベル模試〉など、さまざまな種類の模試が定期的に行われており、自分と同じ志望大学を目指す生徒の中で自分自身が何番目ぐらいの順位なのかも表示されており、志望大学合格までの距離を知ることができます。このように、一つの模試を受けると自分の弱点や自分自身の順位など、受験に対して目安となるものが明確化されており、今後の学習の指標にすることができます。更には、それぞれの模試には解説授業が備わっているので、自分の解けなかったところをすぐに復習することができます。私は、この模試を活用して学習を進めていき、三年生の春頃は第一志望校を狙えるような成績ではありませんでしたが、成績を伸ばすことができ、第一志望校合格に辿り着くことができました。

東進には、過去問演習講座も存在します。これは、自分の志望する大学の過去問を十年分解いて提出し、採点され返却されるというものです。この講座にも解説授業があり、問題の解説だけでなく、その大学の問題傾向まで解説してくれます。その授業を受け十年分の過去問を解くことで、独自の解答順序を編み出せたり、落としてはいけない問題と、そうではない問題の区別までつけられたりできるようになりました。このように過去問を解くだけでなく、志望大学の受験傾向を知ることによって、実際の入試受験時に大変有利となりました。私自身、最初に過去問演習講座を受けたときの点数は悲惨でしたが、問題を解くごとに、解説授業を受けるごとに、点数が上がっていき最終的には安定した点数を取れるようになりました。

このように、東進には合格に向けてのシステムが整っており、上手く利用することで必ず成績が向上するようになっています。そして、自分自身の努力を積み重ねていくことで、第一志望校合格への道のりが近くなると私は思いました。

私は、ずっと志望していた大阪大学に入学できたので、これからは夢である一級建築士を目指して、大学の授業だけではなく、本なども読み、建築関係の専門知識をつけていきたいと思います。

この合格体験記を読んでくれているみなさんも、最後まで諦めずに努力をすれば、必ず第一志望校に合格できると思います。

心から応援しています。

 

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波部 公孝さん

自ら考え、行動し、自分で道を切り開くということ

大阪大学 法学部
波部 公孝さん
立命館高等学校

僕の夢は、自分の力で日本のために働き、日本をよりよい方向性に導く原動力となれるような「国家公務員」になることです。

僕の父は海上自衛隊に勤めており、小学生のときに、父の職場に遊びに行く機会がありました。父が働く姿を目にするのは初めてのことでしたが、職場で部下に慕われていたり、職場の先頭に立って働いていたりする父の姿をみて、そのときからぼんやりと、「国家公務員」という仕事に憧れを抱きはじめました。

そこから時間が経ち、高校で進路を決めるにあたって、自分の采配で数十億の金額が動いたり、日本のために働けたりできるということを学ぶ中で、「国家公務員」という仕事を本格的に考えるようになりました。そこから、具体的に国家公務員になるためには、どこで何を学べばいいのかと考えるようになり、最終的には法律や政治をより深く学ぶことができる「法学部」を目指すことにしました。

そしてこの春、僕は、立命館高等学校から大阪大学 法学部に合格しました。これから、僕の高校三年間の生活と、その中で感じた「大切だと思ったこと」を、この『受験録』にまとめたいと思います。

僕の通学していた立命館高校は、一般入試で外部の大学進学を目指すコースと、立命館大学への内部進学を目指すコースの二つのコースがあります。僕は、中学三年生の進学コース決定のときから、外部の大学を受験をすると決めていましたが、高校に進学しても中学から続けていたラグビーに打ち込みたいと思い、部活に制約がかからない内部進学を目指すコースを選択しました。

また、「大学入試にむけた受験勉強」を本格的に始めるにあたり、どこかの塾か予備校に行くことにしました。そこで、塾・予備校を選ぶ際、一番部活との両立ができそうな「東進衛星予備校」を選びました。 

東進は映像授業なので、大会前などの部活の忙しい時期は受講する講座の数を少なめにすることができ、反対に、部活がオフで自由な時間がある期間は、多めに受講することができます。第一志望校合格に向けた、自分だけの学習計画を立て、実行できるという部分が、僕にとって大きなメリットでした。

東進と部活を両立させながら、高校一年生・二年生と思いきりラグビーをし、他の同級生よりも一年早く、二年生の秋に部活を引退しました。そして、引退後は受験勉強に、すぐに切り替えることができました。 

引退後に、気持ちをすぐに切り替えられた理由は二点あります。一点目は、グラウンドで同じ学年のラグビー部の仲間たちががんばっている姿を見て、「自分も受験勉強で、同じようにがんばらなければ……。」という思いが、強く湧いてきたからです。二点目は、一つ上の先輩に、三年生までラグビー部を続け神戸大学に合格した先輩がいたので、二年生で引退し、一年猶予がある僕は、その先輩に負けるわけにはいかないという、強い思いがあったからです。

受験勉強で一番大切なのは、「自分自身の勉強に対するモチベーション」です。そのモチベーション向上のきっかけは、例えば、「将来の夢」や「憧れの職業」といった将来の展望が影響する場合もありますが、僕のように、「同じ受験生の友だちや、部活の仲間ががんばっているから、自分もがんばる、負けたくない」という思いからでも十分です。

高校生活で、「やっておいてよかった」と思うことは部活です。高校で、ラグビーに本気で打ち込めたので、「やり残したことが全くない」という状態で終えることができました。また、受験生活を振り返ると、中学三年生の冬という、早い段階で東進に入学したので、学習カリキュラムに余裕をもって取り組むことができたことが良かったと思います。また、そのため上手く部活と両立できたことにつながったのではないかと思います。

「大変だったこと」は、受験する学部を決定する過程です。三年生の夏まで学部が決まっておらず、「京都大学か大阪大学に行きたい」という単純な思いで、受験勉強を続けていました。定期的にある模試の志望校欄の学部も、毎回バラバラで定まらないままでした。三年生の夏に、やっと法学部ということを決めたのですが、やはり、自分自身の原点を探りながら、早いうちから目標を明確にしておくほうがより具体的にやるべきことがわかり、さらに勉強の原動力になったのではないかと思います。

ですが、法学部に進んだ今は、憧れの国家公務員試験の合格にむけて、大学でたくさんのことを学びたいというワクワク感でいっぱいです。なので、進路に悩んだことも、時間がかかったことも大変でしたが、後悔はしていません。もちろん、内部進学のコースを選んだことも、ラグビー部を続けたことも、法学部を選んだことも、自分で考え、自分で決定したことなので全く後悔はありません。

みなさんも、自分のやりたいことをやり続け、自分で決定して、いい結果をつかんでください。

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上山 貴之さん

僕が受験で学んだこと

神戸大学 工学部
上山 貴之さん
滋賀県立 守山高等学校

僕の将来の夢は、「建築の仕事に携わり、地震に負けない建造物を造る」ことです。きっかけは、僕が中学一年生のときに起こった東日本大震災でした。ニュースや新聞などの報道で、家や会社を失った人が多くいることを目の当たりにして、何か自分にできることはないか、と考えました。

もともと、ものを作ったり組み立てたりすることが好きだったこともあり、「建築」に興味を持つようになり、地震の被害を少しでも軽減できる建造物を造ることはできないだろうかと考えるようになりました。その夢のために、大学では建築学を学びたいと思い、建築学科を目指すことになりました。神戸大学を選んだ理由は、オープンキャンパスに行ったときの学校の雰囲気が気に入ったことと、学力的に目指し甲斐のある大学だと思ったからです。

僕が東進に入学したのは、高校二年生の夏休み前でした。入学当初の僕は、学校での順位も下位層に埋もれていて、志望校である神戸大学はもちろん、国公立の大学に合格するにはほど遠い成績でした。中でも僕の苦手教科であった英語の成績が当時、全国偏差値三二であったことは今でも忘れることができません。しかし、三年生最後の一二月、〈センター試験本番レベル模試〉では英語の偏差値を六〇近くまで上げることができました。東進に入学していなければ、ここまで英語を伸ばすことはできなかったと思います。

僕がこれほどまで英語の成績を上げることができたのは、東進の講座受講、そして、〈高速基礎マスター〉での演習のおかげだと思います。僕が受講していた今井 宏先生の講義はとてもおもしろく、中学からずっと苦手だった英語が好きになりました。

「好きこそ物の上手なれ」というように、苦手科目克服の際にも、まずその科目を好きになることが必要だと思います。いやいやながらやっていてもそんな勉強は続きませんし、どうせやるなら楽しくやるほうがいいに決まっています。英語だけでなく他の科目についても、東進の講師の方々は授業をとても工夫されていて、どの講座も楽しくて、その科目を好きになることができました。勉強が楽しくなり、勉強することが好きになったおかげで、僕の成績は少しずつ上がっていきました。

東進での受験勉強において、さまざまな講座の中で特に役に立ったのが、過去問演習講座・記述型答案練習講座です。この講座は、すばらしいものです。受講でインプットしたことを、すぐにメモライズしてアウトプットする。この繰り返しがとても重要だと身を以て実感しました。実際、僕は神戸大学の過去問演習講座を受講したのですが、自分の答案に対してときには厳しく採点されたり、ときには励ましの言葉をもらったりしながら、記述力をつけることができました。インプットだけの勉強で終わってしまっては、難関大学には受かりません。「わかる」を「できる」にすることが大事だと知り、その勉強をすることができた講座でした。みなさんも、インプットとアウトプットをしっかり繰り返して、成績を向上させてください。

僕が受験で最も大切だと思ったことは、「続けること」です。三年生の秋頃から、いつもの東進での勉強にプラスして、数学と物理の問題集を自分で決めたページ数分だけ毎日続けました。例え、それが模試の日であっても、学校行事があっても、毎日欠かさず続けました。さらに、勉強だけでなく一日の日記をつける、また、部活を引退した後に太りたくなかったので、一日三分間の筋トレも毎日続けました。すると、太らなかったことはもちろん、東進の模試や学校の模試の成績が驚くほどに向上しました。

英語においては、センター試験過去問の大問五番・六番を毎日解くことを続けただけで、英文を読むスピードが速くなり、正答率も格段に上がりました。センター試験本番では試験時間を二〇分も余らせることができ、見直しに時間を割くことができました。「続けること」は、成績を上げるための効果的な勉強法であるだけでなく、自分に自信が付きます。「僕は今日まで毎日一日も欠かさずやってきた。今日もいつものようにやれるはずだ!」といった具合に。僕はそのようにして受験を切り抜けました。

また、時間のない大学受験においては、隙間時間を有効活用することも非常に大事です。特に、僕もそうでしたが三年の引退まで部活をやっている人は、机に向かって勉強できる時間はとても短いと思います。僕も例に漏れず、十分な勉強時間を確保するのは非常に難しかったです。なので、隙間時間を有効に活用しようと、通学などの電車での移動や、学校の休み時間に英単語の単語帳を見たり、ほかの科目の参考書を読んだりして無駄な時間が生まれないように心掛けていました。

最後に後輩のみなさんに一つ伝えたいことがあります。それは、「時間は本当に限られているのだ」ということです。

僕は大学受験において、一つだけ後悔していることがあります。それは、僕は塾から帰ってから、自宅ではあまり勉強しなかったということです。もちろん、学校が終わってからすぐに東進に行き、校舎が閉まる二二時までは毎日必死で勉強をしました。しかし、家に帰ってからはお風呂に入ってご飯を食べてそのまま就寝……の毎日で、寝る前に数十分だけでも教科書や参考書を開くべきだったと今になって思います。

もちろん、東進でしっかり勉強すれば成績は向上しますが、さらにその後、自宅でもすることで、ライバルにより差をつけることができます。実際、僕の友だちは同じ東進に通っていましたが、僕とは違い自宅でも勉強した結果、勉強を始めた頃は僕よりも成績が悪かったのに、センター試験本番では彼の方が得点が高い結果となりました。最終的には志望校に合格したので、満足はしていますが、もっと勉強できたかな……と今は思います。

与えられた時間は限られています。後悔をしないように勉強に励んでください。

勉強だけではありません。勉強以外の部活や学校行事なども、後悔のないように取り組んでください。

その経験が、力になることを断言します。

 

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林 侑太郎さん

合格にもいろいろな道がある

神戸大学 発達科学部
林 侑太郎さん
京都市立 西京高等学校

受験にもいろいろなパターンがありますが、その一つとして、僕の合格体験記を読んでほしいです。

僕は、自分が大好きな学問分野、「社会学」を追い求めて勉強をしていました。物心ついたときには、すでに日本地図を毎日眺めていたので、自分がこの分野に興味を惹かれた理由は、正直わかりません。ただ、無性に好きで、この「好き」を活かして、人々の役に立つことにしか僕の道はないと考えていました。

大学でも、充実した研究環境で、この道を究めたいと思います。そして将来、たとえば社会学の中でも、地域環境論の知識を政策の提言などに生かすことによって、衰退する日本の過疎地を元気にしたいです。一人ひとり、それぞれが自分の得意を究めて、それを持ち寄ることで、社会への還元は十分にできると、僕は思っています。 

さて当然、大学へ進むには受験を突破する必要があります。僕は根っからの文系で、数学が全くできませんでした。高校が進学校だったので、授業のペースが速く、数学は早々についていけなくなりました。毎日部活で、勉強はほとんどしなかったので、当然成績は上がらず、一年経つと(特に数学は)、挽回できないレベルまで落ちていました。

わずかながら焦り始めたので、高校二年生の夏ごろから、僕は志望校・学部をしっかり決める必要性を感じ、調べ物を始めました。家庭事情もあり、家から通えること。自分のレベルに合った、しかし高いレベルの大学。やりたい学問である社会学を追求できる学部。この三つを満たす学部をネットで調べ、結果、志望校・学部を二つに絞りました。大阪大学人間科学部と、神戸大学 発達科学部です。

発達科学部のいいところは、少人数でのディープな専門教育です。早い段階でコース分けをし、狭い分野をとことん掘り進める仕組みは、今思えば、僕にあっているように思います。ともあれ、志望校・学部がある程度固まったのは、センター試験一年前でした。

同時に、三年生になるにあたって、主に数学を克服するために、予備校選びを始めました。その中で東進は家から近く、いつでも授業を入れることができ、部活をしていた僕にはメリットが大きい予備校でした。せめて数学だけでも、と親を説き伏せ、二年生三月から、僕は東進長岡天神校に通い始めました。

五月に部活が終わった後も、僕はなかなか受験に切り替えができず、勉強に身が入らないまま夏休みが終わってしまいましたが、その中でも、家からすぐ近くの東進の自習室で、夜十時まで勉強できるのは大きかったです。 

もちろん講義も受講していましたが、僕にとっては、自習環境の良さの方がありがたかったように思います。秋ごろになると、ようやく学習意欲も上がり、学校と東進の二つの自習室を交互に使いながら、勉強する日々が続きました。

しかし、数学だけは最後までネックになり続けました。今考えると、積み上げ教科の数学は、自学自習に限界を感じるならば、早めに予備校に頼るべきです。東進は数学だけでも受講できるので、手遅れにならないうちに受講しておくべきだと思います。

夏からセンター試験は、あっという間です。その中で、冬休みは最後の調整期間にして、最も大きな分岐点になると思います。ここで勉強のペースを落とさなかった友人たちが、志望校合格を実現していることからも、そう思います。最後までやり切ることは、やっぱり大切です。

センター試験は、それほど緊張しません。模試とほぼ同じように受験すれば、実力が出るはずです。また、模試以上の結果が出ることは、ほぼないと思われます。僕も得意科目で点を稼ぎ、数学で貯金を台無しにし、結局、いつも通りの点数になりました。今となっては、模試の大切さを身にしみて感じます。

僕は私立を全く受けなかったので、前期までの残り一ヵ月を、全て前期に集中できました。センター試験と違い、前期はこの一ヵ月の勉強密度で、模試とは違う結果になり得ると思います。たかが一ヵ月ですが、やり切ることが大切です。

前期試験は、志望大学で受けることもあり、センター試験より緊張が大きかったです。ひたすら自分の世界に入り、一つずつ確実に作業をこなしていくべきです。僕はここで平常心を保てず、力を出し切れませんでした。前期は悔いの残る不合格でした。

さて後期ですが、前期以上に受験する先は慎重に考えるべきです。また、大胆に前期と全く同じ学部を受けるのも良いと思います。後期はどこを受けるにも、倍率も難易度も高いので、当たって砕けろの気持ちで、志望校はあえて高くすべきです。後期で志望校を落とし、結局、後期も受からなかったり、受かっても、行きたい大学と違ったことから入学を断念したりした人を僕は知っています。

僕は後期で合格して、今これを書いたわけですが、今振り返ると正直、運に助けられた受験だったように感じます。

読者のみなさんには、準備と確かな実力を持って、合格して欲しい。

そのためには、早い時期に志望校を決め、予備校の力を使ってでも一刻も早く苦手を克服し、最後まで線密な計画を立て、努力し続けることです。そして何より、行きたいと思えた大学に本気になること。行きたい大学への情熱が、毎日の勉強を支え、本番での勇気となり、合格への原動力となってくれると思います。

みなさんが、僕の体験記の参考になる部分は参考にして、受験生活の指針に、この記録を役立てていただけたら幸いです。

みなさんの第一志望校合格を祈っております。

 

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佐田 彩さん

たくさんの人に支えられた受験生活

神戸大学 経済学部
佐田 彩さん
常翔啓光学園高等学校

私は、高校一年生の三学期の文理選択で、ただ、数学が苦手ではなかったからという単純な理由で、理系を選択しました。将来の夢も、行きたい大学・学部もなかったので、そのときは正直どうでもいいやという気持ちでした。

二年生になって、担任の先生から突然、
「お前は文系やなぁ。数学も好きやし、マーケティングとかどう?」
と言われました。調べてみると、経済学を勉強することで、社会の仕組みを良くしたり、貧困に苦しんでいる人たちを救うことができたりすると知りました。

このことがきっかけとなり、経済を学んで、多くの人の役に立ちたいという夢ができました。それから担任の先生と話し合い、文転はせず、理系のまま経済学部を狙おうということになりました。

私が属していた理系クラスは、国語の授業数が極めて少ない上、授業内容も、もちろんセンター試験対策のみでした。自分で記述の対策はしていたものの、三年生になって、記述模試が全く解けなかったときに限界を感じました。それが、東進に入るきっかけとなりました。

東進を選んだのは、家から近かったというだけでしたが、入ってから東進で良かったと思うことがたくさんありました。

一つ目は、授業の一時停止・早戻しができることです。板書が間に合わないことや、授業を受けていて生じた疑問点を、その場で解決したいと思い、考え込むことが多々あった私にとって、映像授業というものはとてもありがたかったです。

次に、時間的に融通が利いたことです。当時、いくら受験生とはいえ、高校生活最後の年を存分に楽しみたいという思いが強く、私は体育祭の応援団に入ろうと考えていました。毎日十九時に練習があり、教える立場にある三年生は欠席や途中抜けができないということで、塾に通っている周りの友だちは入団を諦めていました。しかし、私は応援団の練習が終わったら、すぐに東進に行って授業を受けることができたため、入団し、無事優勝することができました。応援団での出来事は大学生になった今、高校生活で一、二を争うほどの良い思い出として残っているし、参加することができて、本当に良かったと思っています。 

三つ目は、友だちがたくさんできたことです。ただ休憩中にしゃべって、外に行って……、なんてこともありましたが、勉強の話をして互いに高め合えたことはとても良かったと思うし、厳しい状況だからこそ、深い絆を築くことができたのだと思います。

そして何よりも、校舎長や担任助手の方々という、本当に言葉では表せないくらい、尊敬できる人にたくさん出会えたことです。だからこそ、普通は塾や予備校に行くのは嫌がるものですが、「東進に行きたい!」と思って通うことができました。そんな方々が私の合格報告の際、私以上に喜んでくれました。それが何よりも嬉しかったです。

勉強において良かったと思うことは、一年生の頃から定期テストの勉強に、きちんと取り組んでいたことです。

毎日勉強していたわけではなかったけれど、定期テストの勉強の積み重ねがあったから、三年生になったときに大きく困ることがありませんでした。英単語や古典単語を、ちゃんとコツコツ覚えていたことも大きかったと思います。

また私は、経済学部ということ以外にこだわりがなかったので、自分の成績の上昇に合わせて、志望校を上げていっていました。センター試験直前までは大阪大学を目指していたのですが、センター試験の自己採点結果から判断して、神戸大学に出願することに決めました。志望校を変更することにはなりましたが、神戸大学でとても満足しているし、無理のない程度に上を目指していたからこそ、神戸大学に合格することができたのだと思います。

私は、東進に入らなければ合格していなかったと思っています。それは、授業がおもしろくわかりやすいということはもちろんですが、進路の相談に何度も親身に乗ってくれた校舎長や担任助手の方々、互いに高め合い、つらいときには目の前で泣かせてくれる友だちがいたからです。

今、私は憧れていた東進の担任助手をしています。私が、彼らがいたからこそがんばれたみたいに、少しでも支えになり、生徒のみんなに「東進に行きたい!」と思ってもらえるような空間を作り、無事、第一志望校に合格してもらうことが担任助手としての今の私の目標です。

受験期に私を支えてくれた、たくさんの方々に感謝したいと思います。

 

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嶋崎 知哉さん

全ての支えてくれた人に感謝

北海道大学 総合教育部
嶋崎 知哉さん
京都市立 堀川高等学校

母方の祖父母は農家で、獲れたての米や野菜を届けてくれ、父方の祖父母は、日本海の新鮮な魚介類を送ってくれる、という恵まれた環境で育ったために、幼い頃から「食べること」が好きだった。このことは、高校生になり、大学進学を考え始めたときに、「農学部」への興味を駆り立てた。京都市立 堀川高等学校での探究活動のテーマとして、食糧問題を扱ったことからも、より将来の志が明確になった。

僕は将来、「日本や世界の食糧問題の解決に貢献したい」と思っている。そのために、日本の食糧自給率が低いことや農業就業人口の減少、新規就業率の定着率の低い原因を根本的に突き止めたいと考えている。

また、自然の中で遊ぶことも好きだった僕は、北の大地、北海道の大自然に囲まれた北海道大学に強い憧れを持ったこともあり、志の実現において、北大の農学部を目指すことを静かに決めた。

「遠すぎるわ……。」
最初、両親は北大の魅力と僕の想いを理解してくれた上で、北大を目指すことに反対した。
「そんなに遠いところに行かせるだけの理由を教えて欲しい。」
僕は上手く答えられなかった。両親を説得するために北大にしかない魅力を調べるなどしたが、両親の疑問を解決できる具体的な答えは得られなかった。

わがままを言ってオープンキャンパスにも行かせてもらい、ありとあらゆるパンフレットやインターネットサイトで北大のことを調べた。けれども、調べて得た情報から伝える魅力は両親の心にあまり響かず、僕自身も、両親に僕自身の言葉で納得してほしかったので、毎晩、北大についてのプレゼンを始めた。

プレゼンのネタも尽き始め、僕の北大への想いが本当に誰にも譲れなくなった頃、学校で三者面談があった。母はそれまでには既にほぼ認めてくれていたので、残すところは父の説得だった。

担任の先生が、
「お父さんはどう思っておられますか。」
と尋ね、運命の三者面談が始まった。開始早々、意外な形で決着がついた。
「北海道は遠いので、できれば家から通える大学に行ってほしいのですが、本人の気持ちも強いようですし、まぁ、北大目指してがんばってほしいと思います。」
父はそう言ってくれた。僕は驚いて言葉が出なかった。同時に、両親への感謝の気持ちが込み上げてきた。
「どうせなら、トップ合格。目指したらいいやん。」

担任の先生はそう言ってくれた。

確かに今まで、「京都大学」と書いていた第一志望校を、「北海道大学」に変えるということは、偏差値的な観点から見れば、目標を下げることになる。そのせいで勉強に対するモチベーションが下がってしまうことを防ぐには、「トップ合格」は、僕にとって最適な目標だった。結果的に僕の勉強に対するモチベーションは自分史上最高潮に達したので、あの担任の先生の何気ない一言にも感謝している。

僕もがんばっていないわけではないし、周囲の人たちは良い人ばかりなので、おそらくは、入試の結果がどうなっていても誰も僕を責めはしなかっただろう。しかし、多くの人の期待に応え、恩返しをするためにも合格しなければならない。僕は、そのような責任感を持って受験勉強に挑むことになった。

さて、ここから具体的に勉強のことを書いていこうと思う。

まず、僕が東進に通い始めたのは高校二年生の十一月で、入塾した主な理由は、「勉強する場所が欲しいから」であった。東進に行き始める前の僕は、部活から帰って、晩御飯を食べて、寝る。そして、次の日の朝を迎える、という生活をしていたので、家での勉強時間は皆無だった。しかし、「勉強してない。」と言いながらも、学校の定期テスト期間は人並みには勉強していた。普段、勉強していないことで積もった危機感があったからこそ、テスト勉強は集中してできた。このことは受験勉強を始める下積みになったと思う。

東進に入ってからは、部活の後にも勉強ができるようになった。特に、週間面談の効果は絶大であった。僕は今まで、学習計画を真面目に立てて実行したことが無かったので、一週間毎に受講計画を立て、前の週の達成度合を確認する、これがある程度の強制力を持って行われる環境は、僕の基本的な学習スタイルを決定した。

グループの担任助手のKさんはいつも厳しく、受講予定コマが少なかったり、受講後の確認テストや修了テストが溜まっていたりすると、予定を立て直さないと帰らせてもらえなかった。

また、グループのメンバーたちにも多くの刺激をもらった。例えば、自分で決めた模試の目標点をクリアしても、メンバーに負けていると、次はそのメンバーに勝てるように、より高い目標を持つことができた。グループのメンバーに限らず、同じ校舎に通う友だち同士で、フリースペースに各々のわからない問題を持ち寄ってみんなで解き合い、教え合うということもよくしていた。これは、わからない問題がわかるようになるだけでなく、人に教えることを通して、自分自身の基礎事項の確認にもなった。

このように僕の受験生活を振り返ってみると、僕は本当にたくさんの人に関わり、支えられてきた。

「受験は団体戦」というフレーズに、いつもくだらない屁理屈で、いちゃもんをつけていた僕は、今になって心の底から、「受験は団体戦」だと思っている。

これだけ多くの人に支えられて、成し遂げることができた大学進学。これからも支えてくれる全ての人々に、感謝の気持ちを忘れずに、自分の夢に向かって成長していきたい。

 

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船越 陽香さん

充実した高校生活

一橋大学 法学部
船越 陽香さん
京都市立 堀川高等学校

私の人生における最終目標は、世界中の子どもの笑顔を増やすことです。そのために、今後、一橋大学で国際関係学を学び、貧困や教育機会の不平等など、国際問題の解決に貢献したいと思っています。というのも、私がこうして勉強できているのも、恵まれた環境に置かれているからこそであり、その恩返しをしたいと考えているからです。

私は、この最終目標に基づいて志望校を選択しました。一橋大学 法学部を選んだのは、私が興味を持っていた国際関係学を学ぶのに最適な環境であり、校風も自分に合っていると判断したからです。さらに、学部間の垣根が低く、他学部の授業を履修しやすいことも魅力的でした。私は、一橋大学を知ったとき、あまりの素敵さに驚き、行くのはここしかないと感じました。三年間その意志を貫いたことは、受験勉強中や入試を突破する上での大きな強みだったと思います。第一志望校に行きたい! という熱い気持ちは、きっと最後までみなさんの力になってくれるに違いありません。

といっても、私の高校生活は、全てが順調に進んだわけではありませんでした。高校受験が終わった後、高校の速い授業についていけるかどうかという不安から、東進に入塾しました。高校一、二年生の頃は委員会や部活動に追われ、思うように時間が取れませんでした。また、私は自宅で集中して勉強することができないタイプだったので、毎日学校帰りに東進に行って、勉強するという習慣をつけていました。充分な時間も取れず、毎日疲れてくたくたになる中でも大切にしたことは、東進の授業を予定通りに進めることと、学校の課題や小テストに合わせて勉強することです。週間面談で自分の予定も考慮に入れて、一週間の予定を決めることができたので、その予定をこなすことを心がけました。委員会や部活をすると決めた以上は、言い訳にしてはいけないというプレッシャーもあり、コンスタントに勉強することができました。三年生では、文化祭前までは文化祭の準備を楽しみながらも、受験勉強に打ち込みました。

受験生の期間に、大切だと思うことが二つありました。一つ目は、自分がどのような人間かを把握することです。

例えば、私の場合、新しく習った概念や解法の定着には時間がかかると自覚していたため、間違えたりわからなかったりした問題は繰り返し解いて、解法やその背景にある考え方、派生して考えられることを自分なりにまとめて、理解を深めるようにしました。自分の性格に合った勉強方法を見つけておくと、勉強の仕方が確立されるだけでなく、勉強を通して吸収できることが増えていくと思いました。

二つ目は、情報収集です。それぞれの大学の二次試験の傾向や、対策ポイントを知った上で学習計画を立てるのと、知らないまま計画を立てるのでは大違いでしょう。過去問演習の前に必要な知識を入れておくことができるし、いざ過去問に取り組んだときも、復習して吸収すべきポイントが明確になります。早いうちから赤本に目を通し、先輩や先生からアドバイスをもらっておくのが良いと思います。世間一般に受験勉強は辛く苦しいものだと思われています。また、私のことを努力家と言っていただくこともありました。しかし、私自身は勉強そのものを愉しく感じていたときの方が多かったです。世界史のように好きだと思える教科もあったし、何より、新しいものをなるべく取り込もうと意識していたからです。これから受験勉強を始めるというみなさんも、完璧な受験生は存在しないし、なる必要もないということを頭に留めて、目の前の問題を愉しんで欲しいと思います。

最後に、三年間高校生活を楽しみきった私が後輩のみなさんにお伝えしたいことはただ一つ、高校生の間にしかできないことを目一杯やろう、ということです。

私の場合、一、二年生の間に部活や委員会活動に打ち込むことで、物事に対する集中力やエネルギーを得ることができました。このエネルギーは、受験勉強に集中するときの大きな支えになってくれていたと思っています。

高校生活で興味のあることは今しかできないのだから、自信を持ってさまざまなことにチャレンジしてみると良いと思います。必ず、みなさんの身になる何かが、対価として得られるに違いありません。もちろん、大学受験に向けた勉強も高校生の間にできるものの一つです。東進や学校の授業、支え合ってくれる仲間、応援してくださる先生方など、今しかない機会を最大限活用するのが良いと思います。

私は、学校生活でしたいことを諦めず、勉強との両立をしていきやすいところが、東進の良いところだと思っています。東進で自分のペースに合わせた勉強スタイルを確立しつつ、学校行事や部活動も楽しみ、充実した高校生活を過ごしてください。うまく両立するのは難しいことですが、その努力はきっと、みなさんの糧になります。自分のがんばりを信じて誇りにし、最後の大学入試突破を目指してください。

私は、高校生活で培ったパワーを武器にこれからも努力を続けます。みなさんも、一緒にそれぞれの目標に向かってがんばりましょう!

 

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鈎 亮太さん

「Challenge」「Pride」「Respect」

東京工業大学 第7類
鈎 亮太さん
立命館宇治高等学校

僕の志は、医療機器を世界中に送り出して、世界の涙を笑顔に変えることです。そのために、四月から東京工業大学の第7類に進学します。

きっかけは、海外への留学や発展途上国へのボランティア活動です。まだまだ医療機器が物質的に足りていなかったり、技術不足であったりする発展途上国の現状を目の当たりにし、自分がそういった国の人々の手助けを医療機器の開発を通してできれば、そして、その医療機器を通して一人でも多くの人を救うことで、世界の涙を笑顔に変えたいと思い、この志を持つようになりました。

そして、その志を叶える第一歩として、医療機器の開発について深く学ぶことができる、東京工業大学の第7類を志望大学として選択しました。

これから大学受験をむかえるみなさんに伝えたいことが二つあります。

一つ目は、「計画を上手く立てて実行していく」ということ。そして、二つ目は、「将来のビジョンを頭の中でどのように描くか、そして、これからどういうふうに完成させていくか」ということです。

まず一つ目。

みなさんは、「予定の管理をしなさい」と、よく言われると思います。僕自身も高校一年生のときから言われ続けていました。最初はすごく困って、とりあえず紙に予定を書きだしてみるのですが、二週間、三週間、あるいは一ヵ月たって、ふと見返してみると、全然できていないという状態に、何度も陥っていました。

それを解決するために、僕は手帳を利用することにしました。まず、「一年間、僕はこれをやれば志望校に受かるんじゃないか」という事柄を全て紙に書き出していきます。例えば、英語はこの講座を受講して、並行してこの問題集に取り組んで……というように、できるかできないかは一旦脇に置いて、とにかく全て書き出します。書き出せたら、受講や問題集にかかる時間を単純計算でいいので、一緒に全て書き出していきます。やりたいことと時間を計算していくうちに、高校生活の三年間には収まらず、四年分、五年分になってしまいますが、それでも大丈夫です。そこから、書き出した内容に優先順位をつけていき、優先順位が最後の方のものは思い切ってカットしてしまいます。その上で、考えたものを一年ずつ、そして十二ヵ月分に割っていきます。さらに、それを四週間分に四つに分けます。そして、その後に、「月曜日はこれをやる、火曜日はこれをやる」というように、全てを一日ごとに分けて、手帳に記入していき__ます。そうすることで、上手く予定を立てることができるようになります。そのようにして、一週間、一ヵ月、一年というステップで、長期の計画を立てていきます。

ただし、この計画を立てるには、ものすごく時間がかかります。僕自身も一日、二日くらいかけて、この計画を立てたときもありました。ですが、時間がかかったとしても、計画を立てることには大きな意味がありますので、ぜひ一日、二日かけて、じっくりと計画を立ててみてください。ただし、この計画が意味をなすのは、その計画を実行した後です。それだけは忘れないでください。

計画を実行する際には、「勉強に対するモチベーション」の向上や維持がすごく大切になります。ここで伝えたいことの二つ目、「将来のビジョンを頭の中でどのように描くか、そして、これからどういうふうに完成させていくか」につながります。

勉強に対するモチベーションの向上や維持のために、みなさんは将来の目標や夢、志を持つと思いますが、どうしても受験勉強という大きな壁が目の前にあるので、その壁を突破することに精一杯になってしまうと思います。 

僕の場合は、目の前のことに精一杯にならないように、常に将来のビジョンを頭の中に描くようにしていました。 

具体的には、まずピラミッドの一番上に、「最大の絶対にやり遂げたい最終目標=志」というものを据えます。そして、その下に、大きな目標、中目標と順に設定していき、最後に志望校合格を含む小目標を設定します。この場合のピラミッドの一番下には、現状がきます。「一番下の現状から、小さいステップを一段上がること」、これが志望校合格にむけて取り組む受験勉強という過程になります。これから、受験勉強に取り組む中で、どうしても「しんどい」「つらい」と、ネガティブに感じることがあると思います。そのときは、まずピラミッドの一番上の最大目標に焦点を当ててください。そうすると、案外解決策が見つかったり、がんばろうと思えたりします。もちろん、将来のビジョンを考えようとしたときに、すぐには明確にならなかったり、想像できなかったりすることが実際のところだと思います。そういうときは、さまざまな人と関わって、その人たちと、たくさん将来のことについて語り合ってください。他の人と話をするうちに、同時に自分のことがわかってきたり、あるいは他の視野が広がったりして、どんどん将来のビジョンがクリアになっていくと思います。学校の友人や先輩後輩、東進の担任の先生や担任助手の方々、あるいはもっと視野を広げるという意味では、海外の人でもいいかもしれません。とにかく、たくさんの人と話をしてください。

みなさんがこれからむかえる「大学入試」はあくまで通過点です。自分自身の将来のビジョンをクリアにして、そして、そこから手帳を上手く利用しながら、この受験勉強というものをしっかりと乗り越えていってください。 

僕自身も、まだまだ一つのステップを上っただけです。志実現にむけて、また次のステップ、次のステップというように、一段一段を踏みしめながら、がんばっていきたいと思います。

 

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