京都府立嵯峨野高等学校(京都こすもす科) | 苦難を乗り越えて【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科 共修コース)
合格-2023年度

わたしの志は、

グローバル社会で活躍できる人になり、世界中の子どもたちが十分な教育を受けられるような世界をつくることです。

私がこの志を立てたきっかけはある授業でSDGsについて学んだことです。世界には学校に通えず、生きるために必要な勉強ができない子供がたくさんいることを知りました。今の私は、志を果たすためにどんな手段があるのかを知らないので、まずそこから学んでいきたいです。また、普段から有言実行を心がけて、目標を見失わずに努力していきます。

苦難を乗り越えて

私は小学5年生の春に成基学園に入塾しました。進学校として有名な京都市立西京高等学校附属中学校を受験したいと思ったからです。しかし、6年生になってからは膨大な量の宿題に手が回らなくなり、まともに勉強もせずに入試本番を迎えました。案の定、結果は不合格。悔しさというより、支えてくれた家族や、お世話になった先生方に対する申し訳なさを強く感じました。このときの感情は、高校受験の勉強へのやる気につながっていたと思います。

地元の中学校に入学してからはすぐ休校が始まりました。休校期間中は時間に余裕があったので、塾のテキストを使って数学の予習や、英単語の暗記などに取り組みました。この自主的な学習と塾のZOOM授業を平行して頑張ったことで、充実した休校期間を過ごせたと思います。また、中学校でも良いスタートを切り、1・2年生の間は安定した成績をとることができました。

3年生の夏休みは、夏期講習、多くの特訓講座、部活のコンクールなど、毎日がとても忙しく、あっという間に過ぎていきました。

その中で印象に残っているのはお盆特訓です。初日に私がなかなか解けない問題も、隣の席の人はさらっと答えを出している姿を見て、今までにないほどの劣等感を覚えました。数学の授業は半泣きで受けたくらいです。それでも各教室のトップレベルの実力を持った人たちと共に授業を受けられたのは、とても良い経験になりました。

9月からは日進が始まりました。前半のうちは5教科の総合で全園10位以内を維持しつつ、復習にも力を入れました。しかし、部活を引退した秋頃から、何かが燃え尽きたように急に無気力になり、家で寝て過ごすだけの日々が続いてしまいました。周りの友達が勉強に励む様子に引け目を感じながらも、私は自習をしに行く意欲が全く湧きませんでした。そんな中で私が再びモチベーションを取り戻せたのは、志望校を確定したときです。もともと第一志望校は目安として堀川高校を挙げていましたが、結局、11月に入るまで決断しきれませんでした。悩んだ末に、多くの国際交流のチャンスが得られ、穏やかな校風にも魅力を感じた京都府立嵯峨野高校を選びました。また、同時に併願校も決定しました。それ以降は最後まで走り抜こうという意思をもって目の前の課題に精いっぱい取り組んでいきました。

そのおかげか新年の正月特訓では、お盆特訓の時と同じく最上位クラスで受講することができました。再び成績上位の人たちと勉強できたことが自信になって入試直前の追い込みも順調に頑張れたのだと思います。

ところが、2月に入り、洛南高校の入試2日前になって予期せぬ事態が起こりました。

コロナに感染してしまったのです。その結果、私立の2校は追試験になり、本命の嵯峨野高校を1校目に受けることになりました。変則的な受験日程に、とても混乱して不安な気持ちが大きかったです。しかし、その不安を感じる暇をなくすためにも、家でひたすら机に向かい、勉強を続けました。

そうして、最善を尽くしたものの、やはり本番は緊張が止まりませんでした。試験の手応えを感じられたのは英数国の3教科のみです。面接を終えて校門を出たころには合否は5分5分だと思い、完全に自信をなくしてしまいました。正直に言うと、この辺りの時期が精神的に一番辛かったし、頻繁に泣いていたと思います。けれど、たくさんの人に励ましの言葉をもらい、気持ちを切り替えて2校の追試を受験できました。当時の私は自分のことで手一杯でしたが、周りからの前向きな言葉は本当に心の支えになりました。思い返すとコロナというハプニングがなければ、私は支えてくれる人々の大切さに気づけなかったかもしれません。

合格発表は3校とも22日でした。母と洛南高校の合格を確認し、自信を取り戻した後、嵯峨野高校へ向かいました。掲示板に自分の番号を見つけたときはとても安心したし、家族や先生方に恩返しができたと思うと、心から嬉しかったです。ただ、理科と社会はもう少し高い点数が狙えたのではないかという心残りもありました。

こうして私が合格を手にすることができたのは、サポートしてくれた多くの人々のおかげです。その中には、小学生の頃から共に勉強してきた友人たちがいます。同じ志望校を目指す良きライバルであり、一緒に話すといつも笑顔になれる良き親友でもありました。そして合格発表の日には高校でお互いの合格を喜び合い、校門で写真を撮りました。彼女たちにはとても感謝しているし、高校に入ってからも、切磋琢磨して高め合っていきます。

また、私自身も今まで成基学園で学んだことを糧にして、どんな困難にも立ち向かっていける人になります。

保護者からのコメント

保護者名 中井 康司

成基学園には五年間お世話になりました。当初はついていくのが精一杯、思い返せば地に足がついていなかったのでしょう。
中学入学直後にコロナ禍となりましたが、整えていただいた環境下で良いスタートが切ることができました。日頃から「時間があったら教室に来て自習しいや」「先生は使い倒さないと勿体無いから、分からないことは何でも聞きや」と後押しいただき、部活や習い事の合間にも時間があれば塾へと飛び出していったのが心に残っています。目指すべき姿を描き、実直に取り組む事で夢は現実に近づくということを、志教育や日々のサポートの中で教えていただけていたのだなと、感謝の気持ちでいっぱいです。
これから高校に進学し大人になる過程で、見えるものやとりまく環境は変化すると思いますが、これからも自分に向き合い目標に向かって粘り強く取り組んでもらいたいです。

担任からのコメント

美珠季さん、合格おめでとうございます。
3年生になってはじめて担当した私も、美珠季さんのことは中1の頃から知っていました。教室の模試成績掲示にいつもあなたの名前を見つけていたからです。中3の授業が始まってからも、数学の授業内容をしっかり理解しているな、さすが余裕があるなと感じていました。しかし、実際はそうではなかった と後から知って、私も少し慌てたことをよく覚えています。志望校もとっくに確定しているものと勝手に思い込んでいたことを今でも反省しています。お盆特訓や正月特訓などで顔を会わせては、最上位クラスで切磋琢磨する美珠季さんが、さすがにプレッシャーを感じている様子を見て、授業をしながら密かに応援していました。その努力を信じていました。
本番で起こった予想外のこともすべてを乗り越えるあなたの実力は本物です。高校でもその珠をさらに美しく磨いてください。仲良し3人組にまた会える日が楽しみです。

渡邊 寿郎

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