京都府立嵯峨野高等学校
(京都こすもす科 専修コース)
合格-2023年度
多くの人を助けるために、人体の研究や医療の開発研究をする医学研究者になることです。
世界には治療法がない難病に侵されている人や、病気や怪我で体の一部が機能しない人がたくさんいると思います。そんな人たちが笑顔で暮らせるように医療を発達させる医学研究者の一員になりたいと思い、この志を立てました。
まだまだ先は遠いですが、たくさんの人を笑顔にし、感謝される医学研究者になるために日々精進していきたいと思います。
大切なのはあきらめないこと
私は小学校5年生の頃に姉が通っていたこともあってコスモ成基学園に入塾しました。入塾した当初は新しいことを学ぶのが好きで授業がとても楽しかったのを覚えています。
私が京都府立嵯峨野高等学校を意識し始めたのは小学6年生から中学1年生に変わるぐらいの時でした。姉が丁度受験生で様々な学校紹介を受けていたため、早い段階で色んな高校について知りました。その中で嵯峨野高校を選んだ理由としては、医学部進学に必要な理数科目を中心に勉強できるコースがあったからです。なので中学1年生の頃は意欲的に勉強していました。
しかし中学1年生の冬頃に頑張りすぎてしまったせいか糸がプツリと切れたように学校に行けなくなってしまいました。それに伴って勉強への意欲が薄れてしまい、どんどん成績が落ちてしまいました。
そんな状態が中学3年生の夏頃まで続いていました。もう嵯峨野高校を受験することは半ばあきらめていましたが、そこで私を変えてくれたものがあります。
1つ目は嵯峨野高校の学校説明会です。秋の最後の学校説明会で聞いた内容のほとんどは何度も聞いた内容だったのですが、京都大学との連携に関することがとても魅力的に感じ、心を大きく動かされました。
2つ目は〈日進〉です。秋頃から始まった〈日進〉は、自分が今、全園でどのくらいの位置にいるのか可視化されるテストです。私はこのテストで改めて自分がどれだけ勉強していなかったかを知りました。元々プライドが強かったこともあり「もっと順位をあげたい」そう思うようになりました。
それから私は心を入れ替え、やっと受験勉強らしい勉強をし始めました。まず苦手な数学と理科の点数をあげるために重点的に復習しました。主に〈日進〉の解き直しをして解説を見ても分からないときは各教科の先生に聞いたりし、単元自体が苦手という場合は、授業で使っていた教科書から先生に言われた問題を解くという勉強方法でした。赤本はまだこの段階では解いていませんでした。正確にいうとまだ知識が不十分だったので解けなかったのです。なのであまり慌てて赤本を解く必要はないかと思います。
こんな感じでずっと復習を中心に勉強していました。これで順位があがればよかったのですが最後の〈日進〉まで総合で100位以内に入ったのは片手で数えられるほどでした。それでも私は勉強し続けました。この時私を支えてくれたのは過去の合格者の「後の1ヶ月が勝負」「努力は報われる」という言葉でした。
それからの約1ヶ月の間これまでで1番勉強しました。入試の時と同じ時間を計って解き、分からないところは何回も解くようにしました。なるべく塾で自習をするようにし、どうしても家で勉強するときは部屋にある漫画やスマホなどは親の目が届くところに置くようにして勉強できる環境にしました。
模試もなく、今自分がどれだけ伸びているか、どのくらいの位置にいるかが分からないまま迎えた受験当日。やはり第一志望ということもあり緊張はすごかったです。でも今まで努力してきたので深呼吸を交えながら全力を出し切ることができました。しかし理科が赤本で解いていた難易度とは比にならないくらい難しかったので合格しているか否かは全くわかりませんでした。
合格発表までの6日間はとても辛かったです。親に「受かってるかな?」と1日に何度も聞いていました。3日前にもなると不合格だった夢を見るようになるほどでした。
そんな状態で合格発表の日になり、私は家で母と結果を見ました。結果は「合格」。しかも自分が志望していた専修コースに合格することができました。母に「合格した!」と伝えた時、母は泣いて喜んでくれました。メンターの先生方に合格した旨を伝えた時の先生方からの「おめでとう」という言葉はずっと忘れないと思います。
まさか成績が悪く、テストの結果も良くなかった私が合格できるなんて信じられませんでした。でも確かなのは合格ができないと思っている状況でも最後まであきらめなかったことが吉とでたことです。これから受験する方の中にも成績や学力が不安な方もいると思います。でも志望する高校に行きたいという気持ちとあきらめないことを忘れなければいつかは成果はでると思います。
メンターの方々、家族、親戚、知り合いなど色んな人から支えられ応援されてきました。この高校受験を忘れずに志に向かって進み続けたいと思います。
保護者からのコメント
保護者名 橋本 麻里
先ずは、本当に頑張ったと褒めてやりたいです。
本が大好きで、自分で決めたことは最後までやり遂げる。勉強大好き。運動大好き。遊ぶのも大好き。と手が掛からない子でした。
ところが、小学校5年生の頃から、様々なことに悩みだし、何をするにもやる気が起こらず、本人にとってもとても辛い時期だったと思います。そんな中、嵯峨野高校に行きたいと、自ら決めて受験に挑み始めます。しかしなかなかなか成績が伸びず、志望校を変更しようかと本人も相当悩んでいました。でも、成基学園のお友達に励まされ、刺激を受け、志望校に受かるんだとの強い思いで自ら鼓舞し、親の目からみても、最後1ヶ月の頑張りは、凄まじかったです。合格がわかった時の笑顔。こんな顔が見れるとは。自分の力を信じ、貫き通した我が子に脱帽です。
最後になりましたが、子どもの可能性を信じて下さった先生方に感謝いたします。
担任からのコメント
橋本茉歩さん、嵯峨野高校京都こすもす科専修コースの合格おめでとうございます。
茉歩さんとは小5算数以来、中3数学で 2回目の担当なりました。中3の始めの頃は、とにかく板書を写すことに時間を取られ、自分で問題を解くことができていませんでした。
しかし、後半になり夏期講習・お盆特訓・日進の復習等に取り組むようになってからは、 板書も速くなり問題を解く時間が増しました。また、自習室の利用時間も長くなり集中力 も増し、問題を解く能力も高くなったことを感じていました。そして、見事に第一志望の 京都こすもす科に合格です。本当によく頑張りました。この努力と経験は、高校に行って からも必ずや役に立つことだと確信しています。次のステージでも自信を持って高い志の もと頑張ってください。最後に苦しかった時、茉歩さんを支えてくださった周りの人たち、 特にご家族の皆様への感謝を忘れないで下さい。自分を信じて志を成し遂げましょう。
藤河 一己