大阪教育大学附属池田中学校
合格-2019年度
山田 志保さん
- 合格進学校
大阪教育大学附属池田中学校
- 所属教室
茨木教室プライム
生物や人の心を助けることができる獣医師になることです。
私が小学四年生のときに、一生懸命育てたグッピーが死んでしまいました。一年間がんばって育てたのに、グッピーが簡単に死んでしまいました。このとき、私は初めて「命あるものが死んだことの辛さ」を知りました。私は頭の中がまっ白になりました。このことをきっかけに、私は生物の世話をする職業につきたいと思いました。中学生になっても、獣医師になるという目標に向かって努力をしたいと思います。
夢への扉
私が成基学園に入塾したのは、小学五年生の四月頃です。きっかけは、二月に見た中学受験のドラマがおもしろく、中学受験というものに興味を持ちました。でも、実際に塾に通って授業を受けると、ドラマとはまるで別世界のような辛さでした。見ているより体験する方が辛く感じました。
そして十月になったとき、もうすでに中学受験をやめたい気持ちが表れてきました。まだ六年生にもなっていないのに意気消沈。やる気を無くし、何もしたくなくなりました。
その気持ちのまま、六年生になりました。塾は一週間に三回から四回に増え、自分の自由になる時間がほとんど無くなりました。六年生の最初はあたえられた宿題をこなすので精一杯でした。
少しずつこの生活に慣れたときに、〈日曜練成講座〉や〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。私は最初、一週間に一回テストがあるのを知ってびっくりしました。なぜなら、五年生までテストは月に一回しか無かったからです。〈日進〉では結果が良かった、次は悪かった、のくり返しでした。私は結果が良くなるとうれしくなり、次回も「結果はいい」と思いこみ、つい油断してしまうのでした。つまり私は〈日進〉の結果に一喜一憂していました。しかし、〈日進〉を受けていくうちに、「結果よりどこを間違えたのかということ」が大切だと気付きました。〈日進〉の間違い直しを毎日続けることによって、結果の波は徐々におさまってきました。見直しをすることの大切さをここで学びました。
この二年間で、一番思い出に残ったのは〈夏期合宿〉です。食事・入浴・睡眠以外を全て勉強に費やしました。長時間勉強するので、食事や入浴時間は息抜きになり、ホッとしました。夜になると自主学習時間がありました。自主学習時間は一人で勉強するので、少し緊張しました。私と同じクラスだった人たちは常に机に向かって勉強していたので、私もがんばらないと、と思い必死に勉強しました。すると、私と同じクラスの人が質問に行っていました。私もわからないところを先生に聞いてみると、私のやり方とは違いましたが、とても参考にできるやり方で、質問に行ってよかったなと思いました。私は五年生のときは時々質問に行っていましたが、改めて「質問することの大切さ」を知りました。
そして一月になり、受験のラストスパートに入りました。そのときに私は苦手な国語や社会の暗記や記述対策プリントをしました。国語は物語を音読し、物語の状況をはあくすることや、Y先生からもらった『知識の完成』を見直していました。社会の暗記はⅠ先生からもらった『覚えようシリーズ』を復習しました。
そして、いよいよ入試当日。本番がいつの間にか来ていました。私は受験勉強をしていた二年間が、なんだか短く感じました。着席してから一時間目の国語が始まるまでの時間が緊張のピークでした。しかし国語が始まると、ついさっきまであった緊張感が一気にふっ切れました。大阪教育大学附属池田中学校の国語は記述問題が多く、最後には作文という、私にとって難問がありました。でも、最後まで自分の言いたかったことが書けて良かったです。算数は私の得意科目であったので、自信満々で答えを書きました。
そして、合格発表の日をむかえました。私の受験番号がしっかりのっていたのです。しかし、これは第一次試験の合格発表で、まだ安心しきれませんでした。このままだと、〈日進〉の結果のようになってしまうのではないかと不安でいっぱいでした。そんな不安な私の顔を見た母は、「がんばれ、志保ならできるよ。」と励ましてくれました。この励ましによって少し自信がついてきました。
自信満々に、第二次試験を受けに行ってきました。大教大附池田中に合格するような気持ちで試験に臨みました。社会はやったことのある問題が出てきて、良かったです。しかし、記述問題は初めて見た問題ばかりでした。それでも、何とか全て書くことができました。受験生の多くが苦しめられる副教科の問題も、自分が描ける最大限まで描きました。
本当に、これで最後の合格発表の日が来ました。掲示板を見るのが怖いほどドキドキしました。でも、結果は同じなので思い切って見に行きました。合格! 言葉が出ないほど嬉しかったです。中学受験の辛さを乗り越え、あきらめずがんばった甲斐があったと改めて感じました。
今まで支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。そして、一生懸命にお弁当を作ってくれたり、気持ちの面でサポートしたりしてくれたお母さん、本当にありがとうございました。
これからは、自分の志を果たすためにどんどんできることを探し、夢へと走り続けようと思います。