滋賀県立河瀬中学校
合格-2018年度

わたしの志は、

患者さんの気持ちによりそえる医者になり、難病に苦しんでいる人たちを笑顔にすることです。

私は小さいころからよくかぜをひいていましたが、病院へ行ったときに小児科医の方がやさしく接してくれました。そんな小児科医の先生にあこがれ、この志をたてました。この志を果たすために、私はこれまでだれにでもしっかりとあいさつをしたり、笑顔で話したりすることを心がけてきました。中学生になっても、この志に向かってがんばっていきたいと思います。

合格へ向かってがんばった受験勉強

私が成基学園に入塾したのは、六年生の四月ごろでした。それまでは、勉強が大きらいで父にしかられてもなかなか勉強にとりかかることができませんでした。しかし、私の親せきや近所の人が滋賀県立 河瀬中学校に通っていたことを知り、私も河瀬中に入学したいと思って両親にお願いして成基学園に入塾しました。

このときはまだ河瀬中がどのような学校か知りませんでした。しかし、学校説明会へ行ったときに理科と英語に力を入れていると聞き、私に合っている学校だと感じました。さらに、図書室を見たときに本が豊富でおどろきました。このことから私は絶対にこの学校に入学したいと思いました。

私は成基学園の授業が大好きでした。自分をこえる仲間との学習や、先生のわかりやすい解説が毎回楽しみでした。この塾に入塾していなければ、今でも勉強がきらいだったと思います。県立中の入試の問題は答えが一つでないことが多いです。授業でさまざまな答えが出て、一つひとつの答えの解説を聞くことが受験勉強の一つの楽しさでした。しんせんな空気で勉強をしているなか、六月に一回目の〈滋賀県立中対策模試〉がありました。結果はＣ判定（合格可能性四十～六十％）でした。私は最初にしては良かったのではないかと思いこんでしまい、勉強の量が減りました。

そんななか、受験勉強で最も大切な時期である夏休みをむかえました。夏休みが最もつらかったようにも思います。周りの人は旅行や海に行っていましたが、私は勉強をしなければいけませんでした。家では弟やテレビがうるさくて集中できなかったため、自習室を午前十時～午後七時くらいまで利用していました。自習室は勉強のさまたげとなるゲームやおかし、ねること、私語が禁止されていたので勉強に集中することができ、ノート十冊分も受験勉強をしました。

夏休みが終わってからは〈滋賀県立中高一貫校対策土曜特訓〉が始まりました。入試体験回のときにはランキングがはり出され、ランキングにのれるようにがんばることができました。また、面接の練習もありました。私は面接に自信がなく、不安でしたが、担当の先生が、

「面接の答えに正解はない。」

と言ってくださり、自分なりに答えることができました。入試まで二ヵ月を切った十一月。最後の模試がありました。結果はＤ判定（合格可能性二十～四十％）で過去最低でした。私は今までの努力は何だったのかと悔しさのあまりなみだがとまりませんでした。諦めかけてしまい、大切な時期であるにも関わらず全く勉強をやらなくなりました。しかし、そんな私に母が、

「今までがんばってきたことをむだにしてもいいのか。」

と言いました。この言葉から、今まで私を支えてくださった人のためにも、自分の志をかなえるためにもむだにするわけにはいかないと思えました。この日からまた本気で勉強に取り組みました。

入試前の最後の授業では、Ｆ先生とＹ先生の応えんの言葉をいただき、少し落ちつくことができました。

ついにむかえた本番。人が多く、全員がかしこそうに見えました。校門にはＦ先生が立っておられ、

「がんばれ！」

と声をかけていただき、安心して試験を受けられました。作文の試験であせってしまい、えんぴつと消しごむを落としてしまいましたが、なんとか自分の力を全て出すことができました。面接では大きな声で話すことを心がけていました。

合格発表には父といっしょに行きました。正直なところ、父も私も落ちていると思っていました。自分の番号を見つけたときには我を忘れて、

「あった！」

とさけんでいました。人生で一番うれしい瞬間でした。一生けん命努力して本当によかったと思っています。私は、両親、塾の先生、共に学んだ仲間がいなかったら合格できていなかったと思います。両親はおくり迎えをしてくれたり、お弁当をつくってくれたりしました。塾の先生は全力でサポートしてくださいました。共に学んだ仲間は苦しみをわかちあってくれました。みなさん本当にありがとうございました。

これから受験をするみなさんに一番伝えたいことはあきらめないでほしいということです。勉強は楽しくなります。今、勉強がきらいだという人もあきらめずに勉強してください。答えがわかることがきっと楽しくなります。

私はこれから志に向かって勉強や、人にやさしく接することに取り組んでいきたいと思います。