神戸女学院中学部 | 最後まであきらめない【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

神戸女学院中学部
合格-2015年度

S・Sさん

最後まであきらめない

合格発表は午後二時。ホームページで発表されることになっていた。そのとき、私は小学校で社会の授業を受けていた。先生が日本国憲法の三大原則を説明していたが、私の頭は神戸女学院中 学部の合格発表のことでいっぱいで、授業など上の空だった。

長く感じられた授業が終わり、教室を出ると廊下で母が待っていて、「合格だよ。」と言ってくれた。突然のことで、私の頭は真っ白になって、母と抱き合って喜びたかったが、周りに友だちがいてはずかしかったので、がまんした。家に帰っても、まだ合格したということが実感できなかったが、父が、私の受験番号の入った合格発表のページを保存しておいてくれて、それを見て一気に喜びがこみ上げてきた。本当によかったと思った。

私の将来の夢は、みんなを笑顔にできる優しい医者になることだ。なぜ、医者になりたいのかというと、医者として働く父を見てきて、患者さんに優しく対応し、病気やけがを治していく医者が、とてもよい仕事だと思ったからだ。そして、この将来の夢を叶える第一歩として、私は最難関といわれる神戸女学院中を第一志望校に選んだ。

私が成基学園に入塾したのは、四年生の夏ごろだった。最初は体験授業を受けた。私は、塾というのはとても厳しいところだというイメージを持っていたが、成基学園の授業は学校と似たような雰囲気で、先生もおもしろくて、友だちもできたので入塾したいと思った。

最初は宿題が多くて大変だったが、だんだん慣れていき、自主勉強する余裕も出てきた。そして、成績も少しずつ上がっていき、とても楽しかった。五年生までは、勉強がしんどいと思うことは、ほとんどなかったと思う。それがだんだん、しんどくなってきたのが、六年生の〈日曜進学教室(日進)〉が始まったぐらいのときだった。六年生になり一気に増えた宿題と、〈日進〉、〈最難関特訓〉の復習に振り回され、精神的にも追いつめられていく気がした。毎日のように遊んでいる友だちがうらやましくなり、やる気を失うこともあった。そんな中で私は、夏休みに突然の体調不良で倒れてしまった。普通に生活はできたが、長時間の勉強にはドクターストップがかけられ、今までの学習時間を維持できなくなった。母は心配して受験をやめることまで考え、話し合ったが、私はどうしてもあきらめたくなかった。ここまで勉強をがんばってきたのだから、たとえ受からないとしても、最後まで走り抜けたかった。授業を休みがちになり、〈夏期学習合宿(合宿)〉の参加も取りやめたが、自分のペースで自宅学習を続けた。他のみんなに圧倒的な差をつけられるんじゃないか、というあせりはあったが、私にとって最低八時間の睡眠時間は必要不可欠だった。

そこで私は、基本に戻って効率的な勉強をしようと考えた。まずは授業を集中して聞くこと。そして、わからない問題があったときはきちんと先生に聞き、解決しておく。さらに、宿題はためずにきちんと提出する。これらは当たり前のことだけれど、それを毎日続けることは本当に効果があったと思う。大切なのは、勉強時間の長さではなく、その濃さだということをつくづく感じている。

いよいよ神戸女学院中受験の朝、担任のY先生が来てくださり、とてもリラックスできた。やっぱり苦手な国語は手応えがなくあせったが、その気持ちを引きずらず、頭をきりかえて算数に臨んだので、算数はいつも通りの力を発揮できたと思う。神戸女学院中は教室内に参考書やプリントを持ち込むことができなかったので、休憩のときは社会の年代を思い出すなどしてリラックスに努めた。

私が神戸女学院中に合格したのは、両親のおかげだと思っている。なぜかというと、授業でもらう山のようなプリントを整理して見やすくしてくれたり、送り迎えをしてくれたりと、私の受験のためにいろんなことをしてくれたからだ。特に母は、社会の時事問題用に新聞を切りぬいてくれたり、わからない問題を一緒に考えてくれたりした。勉強を教えてくださった先生方にも、とても感謝している。特に算数のY先生は、私の量の多い質問にも、毎回きちんとわかりやすく答えてくださって、いつもすごいなと思っていた。国語のS先生は、国語が苦手な私に補習をしてくださったり、宿題のコメントに、いつも前向きになれることを書いてくださったりした。だから、合格して一緒に喜びたいと思っていた。

これから受験するみなさん、本番までに、みなさんも思いがけず、いろいろな障害や困難に直面することもあると思います。それでも、簡単に夢をあきらめるべきではありません。自分ならではの勉強法を工夫しながら、「合格」に向けてがんばり続けることが、夢を叶える道だと思います。

その他の神戸女学院中学部の合格体験記

2021年度 - 合格体験記

名前 タイトル 所属の教室
石井 希弥さん

苦手の克服

茨木教室プライム

2018年度 - 合格体験記

名前 タイトル 所属の教室
山田 沙季さん

絶対にあきらめない

宝塚教室

2015年度 - 合格体験記

名前 タイトル 所属の教室
S・Sさん

最後まであきらめない

茨木教室プライム

2014年度 - 合格体験記

名前 タイトル 所属の教室
M・Tさん

夢への第一歩

高槻教室

2013年度 - 合格体験記

名前 タイトル 所属の教室
U・Sさん

自分を信じて

知求館ギャラクシー

PAGE
TOP