洛南高等学校附属中学校 | 僕の決断【中学受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

洛南高等学校附属中学校
合格-2015年度

H・Fさん

僕の決断

僕の将来の夢は、ビッグバンの謎を解明する物理学者です。四年生のときに書店で、とある科学雑誌に興味を持ち読み始めたところ、どれもおもしろかったのですが、特に毎号のっている素粒子物理学の話に非常に興味を持ちました。

この世界だけでなく宇宙までもが、もとをたどればみな同じ素粒子(そりゅうし)からできていると知り、それ以来、世界が別のものに見えてきたのです。そして、「こんなおもしろいことを毎日考えるような仕事はなんて楽しそうなんだ!」 こう思い、物理学者を志しました。

成基学園には、小学校受験のときもお世話になりましたが、中学受験のためにSSSに入ったのは、小学三年生のときでした。授業は毎回楽しく、先生の話はとてもおもしろかったです。でも当時は、入試ということを全く意識していませんでした。四年生のときに僕は、担任のY先生に出会いました。Y先生の授業はわかりやすく魅力的で、毎回、その授業を心待ちにしていたほどでした。また、Y先生は僕たちに受験というもののイメージを初めてつけてくださいました。おかげで毎回の授業をしっかりと聞き、全力で授業を受ける習慣もつきました。そして時がたち、ついに六年生になりました。六年生で再び担任となったY先生を中心とする先生方から、予習・復習を徹底するよう、何度も指導されました。しかし、情けない僕はそれをやっていないことが度々あり、厳しく指導されたこともありました。そして少しずつ、予習・復習の習慣がつくようになりました。

僕が一番大変だったのは、志望校のことです。さまざまな学校のオープンスクールなどに行き、最初はY先生や両親にすすめられ、僕もその自由な校風が気に入ったのでT中学校が第一志望校でした。しかし、直前の十二月になり、僕の心に迷いが生じてきました。僕は大変マイペースな性格なので、T中学校に行けば、その性格がますます強まるのではないか、と思いました。マイペースというのは、良い面だけではないからです。それに対し、洛南高等学校附属中学校は厳しいですが、その分、「雑事は仏事」というように生活習慣も身につけやすい学校です。自由なT中学校と厳格な洛南高附中とで迷い、両親に泣きながら迷っていることを打ち明けました。両親は、残り一ヵ月もないのに迷っている僕の情けなさを叱りましたが、最後にはこう言ってくれました。「とにかく、先生と相談しよう。」

そして、本心を打ち明けた二日後、Y先生との面談がありました。Y先生はまず、夏が終わってから十一月にかけての僕のだらしない学習態度について話されました。当時は、厳しい夏の勉強が終わり、気がぬけていた頃でした。次に、Y先生は僕がその学校に行くメリットとデメリットをわかりやすく話されました。そして最終的に、どちらの学校の願書も出すことになりました。その後、Y先生は僕にこうおっしゃいました。「大丈夫、お前のことは絶対に見捨てへん。入試までまだ日があるからがんばろう。」僕はこの言葉を聞き、〈冬期講習会〉や〈正月特訓〉、〈直前特訓〉などに全力で取り組みました。そして、入試までの一週間、家族で何度も話し合いました。自分でも悩んだ結果、洛南高附中を第一志望校とすることになりました。自分にはない部分をつちかってくれ、物理学者になるためにあっていると感じたからです。残りわずかな日々でしたが、全力で理科や国語の過去問を解きまくり、Y先生の用意してくださった算数のプリントも解きました。そして入試当日、両親の温かい言葉と一斉激励での先生の言葉を背負い、試験に挑み、やり切りました。

合格発表の日、すでに合格発表を見た人とすれ違い、緊張してきました。僕より先に両親が「一一八」の受験番号を見つけましたが、僕は、この目で見るまで信じられませんでした。よく見えなかったので父にだき上げてもらい、やっと番号を見つけました。見つけたとき僕は、「受かった!」という充実感と、「ようやく終わった」という安堵の気持ちでいっぱいになりました。その後、同じ教室の友だちや学校の親友とお互いを祝福し合いました。

僕がこの受験録で、特に伝えたいことが二つあります。一つ目は、授業を全力で受け、その日のうちに復習をして、少しでも自分の力にすることです。二つ目は、自分の本当に行きたい学校を必ず見つけるということです。周りに流されず、必ず自分で志望校を決めてください。そうすれば、成基学園の学習環境とあなたのやる気で必ず受かります。僕は決めるのが遅かったですが、みなさんはできるだけ早く決めてください。

最後になりましたが、今まで僕を温かく見守ってくれた先生方、僕と志望校のことを一緒に考えてくれ、サポートしてくれた両親、共に勉強に励んだSSSの仲間、僕の受験にあたって全力でサポートしてくれた全ての方々、本当にありがとうございました。

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