立命館宇治中学校
合格-2014年度

夢を追いかけるということ

私の夢は、再びダンスで全国大会の舞台に立つこと。将来は私の演技で人に感動を与え、勇気づけられる仕事につきたい。六年生の初め、私はダンスを辞めた。

大好きだったチアダンス。私は何度も全国大会に出場し、夢の舞台に立った。苦しい練習の中で勝つ喜びや、感動しても泣けることを知り、うれし涙が温かいことを知った。同じ瞬間、同じ気持ちを共有できる友だちの大切さもダンスから学んだ。「がんばれば必ず結果が出る。喜びのごほうびが自分に返ってくる。」母は私に、いつもそう言ってくれた。今回の受験でもずっと私の支えになった。小学校卒業後もダンスを続けたかったが、チームがなく、公立中学校にはダンス部はなかったので悩んだ。方法は一つ、受験という形で夢をつなぐ。六年生に上がったとき、勉強に集中して必ず合格すると決め、卒業を待たずにダンスを辞めた。私の中でとても勇気のいることだったが、迷いはなかった。

成基学園には四年生の〈夏期講習会〉から参加し、ダンスと両立しながらがんばった。六年生になり、〈日曜進学教室（日進）〉では間違った問題をノートに貼り、何回も解き直す工夫をした。ショートテストも、入試前に解き直して基礎を固めた。テキストも何度も解いて、先生のアドバイスを覚えると、確実に実力がついた。〈日進〉のランキングも、私には自信になった。塾の中ではたくさんの友だちができ、一緒にがんばれて楽しかった。みんな自分の思いを叶えるためにそこにいる。みんな温かく、先生も大好きだった。

私は、毎晩遅くまで母とテーブルで勉強した。母は私によくこう言ってしかった。「今、何のために、誰のために勉強しているのか考えなさい。」未来の自分のため。夢に近づくため。また全国大会の舞台に立つため。初心を忘れてくじけそうになるたびに、私は机上の表彰式の写真を見て自分を立て直した。がんばれば必ず結果が出る。

学校選びは四年生の秋から始めた。土日には、両親と文化祭や学校見学会に参加して、さまざまな学校を見て回り、クラブ活動を見学したり、食堂で食事したりして、自分の未来を想像した。母は、心も体も成長する中高六年間が大人になったとき、自分の支えになると言っていた。夢が叶えられて、毎日楽しく通う私の大切な場所だと思うと、私はゆずれなかったし、偏差値だけで決められなかった。私は今回のように、また受験勉強を理由に大好きなことを辞めたくなかった。喜びや時間を共有する友だちと出会う場所で、できるだけ長く過ごしたい。私は父や母とできるだけ多くの学校を訪問し、実際に見て学校の良さを感じ、立命館宇治中学校を自己推せんで受験することにした。

母とは、四つ葉探しによく近所に散歩に行った。特に六年生になってからは四つ葉や五つ葉をよく見つけるようになり、私はなぜかそのたびに良い点が取れた。二〇一二年の『受験録』に挟んで押し花を作り、縁起かつぎをした。運には、偶然の運（ＣＨＡＮＣＥ）と自分で引き寄せる運（ＬＵＣＫ）があるそうだ。私のＬＵＣＫは、成基学園で努力を積むことだと理解した。そして、必ずそれが結果となり、喜びにつながることを体験として知っていた。四つ葉のように幸運は、自分から探しに行かないと見つからない。見つけようとしても見つからないときもある。だから私は勉強も毎日がんばれるのだと思う。

そして、私は無事に合格できた。〈日進〉で一緒だった友だちも合格した。掲示板の前で流す涙も、とても温かかった。来年受験する人たちにも、味わってほしい喜びだと思う。中学校に入ったら、バトントワリング部に入るつもりだ。合格した今、私は幸せでいっぱいだ。また全国大会を目指し、舞台に立つことができる。また一歩、夢に近付ける。

○お父さん、お母さんへ今まで送り迎えをしてくれてありがとう。お弁当おいしかったよ。勉強にも夜遅くまでつきあってくれてありがとう。○先生へ今までおもしろい授業で分かりやすく教えてくださって、本当にありがとうございました。○これから受験をするみなさんへ負けないこと投げださないこと逃げださないこと信じぬくことあきらめずにがんばれば、必ず結果が出る。泣かないで、前を向いて、いつも笑顔でいれば、必ず夢へ近付けるのだから。ありがとうございました。