
わたしの志は、
自分に合った職業を見つけるために、さまざまな勉強をし、資格を取得して、多様な分野に挑戦することです。
ある講演で「物事は実際に取り組んでみて、肌で感じることでしか分からないことがたくさんある」と聞いたことがある。自分は昔から優柔不断で、将来の夢についても具体的なイメージを持てずにいた。だからこそ、その講演で聞いた言葉のように、実際にさまざまな資格を取り、さまざまな職業に挑戦できるようになりたい。その過程で自分を見失わないようにしつつ、勉強をたくさん楽しみながら取り組んでいきたい。
自分らしい受験
「受験」について意識し始めたのは、小学6年生の頃だった。姉が中学3年生で受験を控えていたことや、小学校で将来の夢について考える授業があったことがきっかけだろう。とはいえ、その頃も中学校に入ってからも「受験」はまだまだ先の話だと思っていた。ところが、中学3年生になってようやく「もしかして、受験ってすぐにやってくるのか」と気づいたのだ。それでも、部活動に熱中していたせいで、受験勉強の量は少し増える程度だった。今思うと、この頃の自分には腹が立つ。当時、自分が他のトップの同級生たちに比べて内申が低いことは分かっていた。そのタイミングで、せめて勉強の習慣をつけるべきだったのに、自分の能力を過大評価して「大丈夫だろう」と無駄な余裕を持ち、遊びやゲームをくり返していた。無鉄砲ともいえるその危機感のなさを、今では悔やむばかりだ。
部活動が終わり、本格的に受験勉強を始めようと思った矢先、夏休み終盤の自分はゲームに没頭していた。それまでは「勉強くらい自分でできる」と思っていたが、いざ始めると「どこから手をつければいいのか」「具体的にどんな勉強をすればいいのか」「受験によく出るけれど自分が苦手な範囲はどこか」などがさっぱりわからなかった。そうして悩むうちに、結局勉強が嫌になり、ゲームに逃げてしまっていた。
それでも、その頃の自分なりに「なんとかしなきゃ」と思っていた。そして考えた対策が「塾に入ること」だった。塾に入るにはお金がかかるし、そもそも今さら入っても遅いのではないかとも思った。それでも母に相談すると、母は快く許してくれた。母も「このままでは良くない」と感じていたのか、全面的に協力してくれた。本当に感謝しかない。
それから塾探しを始めた。最初はどの塾も同じだと思っていたし、成基学園に入ってからもしばらくはそう感じていた。しかし、成基学園の友達が楽しそうに塾や先生の話をするのを聞いて「成基のほうがほかの塾より良さそうだな」と思うようになり、入塾を決めた。
入塾後は睡眠時間が減り、つらいと感じることもあったが、次第に「成基の授業も先生も面白いな自分に合っているな」と感じるようになった。さらに、同じクラスの人たちは自分よりずっと勉強ができる人ばかりで、これまで持っていた根拠のない自信は吹き飛び「もっと勉強したい!」「もっと上を目指そう!」という気持ちが芽生えた。そこから、成績が伸び始めた。
塾生活の中で最も印象に残っているのは「日曜進学教室(日進)」だ。日曜日の午後に行うため、行くときはとても気が重かった。それでも、日進を受け、復習することで得られるものが多く、問題が難しいからこそ、次第に楽しく感じるようになった。自分の場合、成績がどんどん上がっていった時期と重なったこともあり、楽しさもどんどん増していった。
日進が終わった後は、過去問に取り組むのがベストだと分かっていたが、自分は過去問があまり好きではなかった。解いていても、なぜか楽しくないのだ。そんなときは、日進の問題をざっと見返し、ランダムに選んだ問題を解くようにしていた。
このように、自分なりに「気楽な距離感」で勉強と向き合ってきたからこそ、石山高等学校の特色選抜に合格できたのだと思う。成基学園に入ってから、勉強量は大幅に増えたが、「すべてを完璧にしよう」とは思わず、できるだけ「自分らしく」勉強も生活もこなそうと意識してきた。そして何より「これは大切だ」と思うものには100%で挑み、休むときは100%で休む。そんなメリハリが重要だと感じた。
あらためて受験をふり返ってみると、メリハリや自分らしさを大切にした点では上出来だったと思う。しかし、次は3年後の大学受験が待っている。より良い未来を生きるために、他の人と「自分らしさ」を共有し、未来について考えたい。そして、その「自分らしさ」に、勉強の要素をプラスしていきたいと思っている。
保護者からのコメント
S・Mさん
「やっぱり塾に行きたい」と言いだしたのは3年の8月お盆でした。成績もそんな悪くなかったので驚きましたが、やる気になってるうちにと近くの塾に電話をしました。最初に繋がった成基塾で事情を説明したら、あらゆる段取りを最速でくんで、残りの夏休み用の課題を山のようにだしてくださいました。面談の時の「今からでも大丈夫です」の言葉に支えられ、Rは人生初の「何かを得るための」勉強に突入しました。将来の夢がぼんやりしている中での受験のための勉強は、モチベーションを保てないと思っていましたが、私が考えていたより、Rはずっと必死だったのですね。「希望校で思いっきり吹奏楽をやる」と目標を決め、課題や日進、模試をこなしていきました。この半年間で勉強と向き合う事を体験し、学力とそれ以上に自信を積み重ねてきました。Rの力を引っぱり出してくださった先生方には感謝しかありません。ありがとうございました。
担任からのコメント
西村 亮祐
入塾後は授業に真剣に取り組み「もっと勉強したい!」と努力を続けてくれました。日進の難問にも真正面から向き合い、時には楽しささえ感じるようになっていったね。そんな前向きな姿勢が、合格という結果につながりました。「大切だと思うことには100%で挑み、休むときは100%で休む」。このメリハリのある姿勢は、高校生活でもきっと強みになるはずです。これからも、さらに成長していってください。そして、君の目標である「勉強の要素をプラスした自分らしさ」を磨き続けてください。それが南草津教室のみんなの願いです。がんばれ、Yちゃん!