
わたしの志は、
企業の不正やミスを無くす、信頼ある公認会計士になることです。
公認会計士とは、企業の監査業務などを担う職業です。僕が公認会計士を志す動機は、親戚のRさんの存在にあります。Rさんは、監査法人に所属する公認会計士です。親戚の集まりではいつも話の中心に居るムードメーカーですが、仕事場では一切のミスを許さない厳しい人だそうです。僕はRさんのように企業を監査したいと思い、公認会計士を目指しています。
進学校へ行く理由
僕が成基学園に入園したのは、小学4年生の時です。初めの1年間は基礎レベルのクラスに所属していましたが、小学5年生になると難関中学校を目指すクラスに入り、より一層勉強に励みました。しかし、当時成績は悪くなかったにも関わらず、次第に受験勉強にモチベーションを見出せなくなってしまいました。結果、小学6年生の時に中学受験をしない選択をしました。
僕の学校は小中高と内部進学できるシステムになっているので、僕は中学校へ内部進学しました。そして、将来は高校へも内部進学するつもりでいました。そんな僕に進学校の受験を決意させたのは、中学1年生の時の学年主任だったR先生の言葉です。R先生は高校教師歴40年程の、白髪の輝く大ベテランでしたが、授業はタブレットなど新しさを取り入れており、大変わかりやすいものでした。進路について話し合う三者面談が近付いてきたある日の家庭科の授業、R先生はこのようなことを言いました。
「内部進学するなら、自分の夢とその夢を叶えるための予定を立ててください。」
この言葉を聞いた時、僕は気付きました。夢とそれを叶える計画が明確に定まった人間にしか、内部進学する資格は無いということを。逆に言うと、将来の展望を決めていないのなら、進学校を目指して職業の選択肢を増やすしかないのです。いつかは職業を決める時が来るのだから、選択肢を増やしておかないのはおかしいのです。そのようなことを考え、僕は高校受験を決意しました。
高校受験を決意した僕は、それから意欲的に学習を重ねました。地道な努力が実り、中学3年生から始まった日曜進学教室では、納得いく点数を連発できるようになりました。洛南高等学校の過去問でも8割程度を恒常的に取れるようになり、早くも誇らしい気持ちでいました。
その後も順調に勉強を重ね、ついに第1志望、洛南高校の入試の日がやって来ました。その前日は、自分はこれまでの学習の積み重ねを試すのみだと考え、英単語を軽く見て寝ました。当日は、頭の中で「僕よりも勉強のできない人間が無謀にもこんなに大勢来てるな」と驕り高ぶることで、非常にリラックスして試験に臨めました。専願の合格点は約6割なのですが、8割程度の感触でした。2日目の面接では、緊張して何も言えないのだけは避けようと思い、前日、訊かれやすい質問をインターネットで調べ、A4のコピー用紙両面に書いた回答を当日の移動中に何度も読み返しました。本番、なんとそのプリントに書いた質問がそのまま訊かれ、すらすらと答えることができました。
その次の日は、第3志望である立命館高等学校の入試でした。得意な国語・数学・英語の3教科のみだった上、第1志望が好感触だったのでほとんど緊張せず、過去問よりも良い点が取れた気がしました。
第1志望の合格発表の日、僕は友達と一緒にそそくさと下校し、パソコンを開いて合否を確認しました。合格した瞬間は、ただ安堵しました。もし落ちていたら、その4日後に第2志望である京都市立堀川高等学校探求学科の受験が待ち受けていたからです。合格発表を見た後は、祖母の家へ報告に行きました。祖母は僕の合格を聞いてとても喜び、寿司屋に連れて行ってくれました。 僕が皆さんに伝えたいことは、模試の偏差値や順位に振り回されるのではなく、自分の点数に向き合ってほしいということです。受験校の異なる同級生と競うのではなく、自分が解けなければならない問題を理解できるようにするべきです。また、あなたにとってなるべくレベルの高い高校を目指すべきです。結果はどうであれ、目指しもしないことだけはやめてください。なるだけ難しい高校を目指すことこそが、将来のことをそこまで詳細に決めていないあなたにとって、最も単純な、未来に繋がる選択肢であるはずです。
保護者からのコメント
I・Nさん
中学受験を勧めるつもりで小学校から入塾させていたのですが、6年生の時に本人の受験しない宣言。しかし中学生になっても机に向かっている姿を見たことも無く、成長期もあったとは思うのですが、とにかく一度寝ると起きない。優しく起こそうが怒ろうが殴ろうがベッドから落とそうが全く起きない。学校も塾も遅刻の常習犯。遅刻ならまだしも起きずに欠席した日も数知れず。どうしたものかとヤキモキしたものです。
そんな彼も志望校を決めてからは自ら志望校別コースを選択したりとやる気を見せる様になりました。受験直前には出来る事は全てやったという自信が見えました。受験当日も「受かったと思う」と帰って来ました。結局の所、受験で親がしてあげられる事はさほど無く、いくら遅刻をしても根気強くサポートをしていただき、本人のやる気を引き出し、待っていただき、その後彼の実力を引き上げていただき、先生方には感謝しかありません。
担任からのコメント
谷口 充良
成基学園には小学4年生から継続していただきありがとうございました。
私との関わりは中3生になってからになりますが、授業中はひたすら真面目に取り組んでいた姿を思い出します。当初から計算力があり飲み込みも早く集中心もあることに一目を置いていましたが、予想通り日増しに頭角を現すような実力向上を果たし、9月から始まった日進では何度もトップの成績を獲得してくれたことに私も光栄で嬉しい次第でありました。
また志望校について当初は堀川高校と聞いていましたが、自分自身の思いで洛南高校に変更されることに意志の強さも感じる思いに至りました。
素晴らしい力を多くもっているK君、これからもこの姿勢を維持し前向きに物事に取り組んでいかれることを祈っています。頑張ってください。