
わたしの志は、
世界中の人々が、互いの文化・考え方を認め合い、尊重し合えるように、英語の力を磨き、社会に貢献していくことです。
私は中学1年生のころ、夏休みにカナダの現地の学校で1か月各国から来た留学生たちと授業を受けました。そこで学んだことは国同士が問題を抱えていても同じ言語を使うことで人と人はつながることができるということです。私にはまだ明確な夢はありませんが、英語を通して世界中のたくさんの人とつながり、役に立てるような人間になりたいと考えています。
波乱万丈
私が入塾したのは中学3年生の6月、クラスの中で私が1番遅くに入塾しました。私は中学受験に失敗し、第1志望ではなかった私立の中高一貫校に通っていました。入塾を決めたきっかけは、本格的に高校受験について考えだし、推薦が落ちても大丈夫なようにするためでした。しかし、入塾してすぐに学校の決まりで私立同士では推薦が出せないことがわかり、内申他が足りていたものの一般入試をしなければならなくなりました。
私が立命館宇治高等学校への進学を希望した理由は高校3年間のカリキュラムに1年間の留学が含まれていることです。多くの学校は学年が1つ繰り下がったり、1年ではなく半年など、1年留学へのハードルが高い中、立命館宇治高校では留学後のサポートもしっかりしている、というところにとても魅力を感じました。私は元々英語が身近な家庭で育ち、ある程度英語に自信がありました。しかし受験用の英語はやったことがなかったので授業では毎回知らない慣用表現や言い換え問題に苦戦したのをよく覚えています。
私の通っている中学校は中高一貫なので内部進学を想定しているため、カリキュラムも公立中学校とは違うところもあり、成基で習うことは初めてがいっぱいでした。入塾が遅かったのもあり、ずっと前から準備してきての学力の差にショックを受けました。それと同時に、自分よりも賢い人や努力をしてきた人がたくさんいる、という状況が私にはぴったりで、一歩でも近づいてやる!とモチベーションになりました。毎週少しずつ上がっていく日曜進学教室(日進)や他の模試の順位や点数を見るのが楽しくて、学校の10分休みでさえ無駄にしてはいけないと思い学校の先生に質問に行ったり問題集を解いたりしていました。しかし、私にとって中高一貫校に通っているというのは大きな障害にもなりました。私は吹奏楽部の部長をしていて、8月の上旬にコンクールがあります。公立中学校ならきっとここで引退だと思います。
しかし、内部進学が一般的な私の中学校は9月の上旬まで部活がありました。夏期講習はほぼ出席することができず、毎日部活終わりに夕食を持ち込んで閉校ぎりぎりまで夏期講習の分を授業の録画を見て勉強しました。部活を引退し、受験まで半年をきっても、受験の緊張感はほぼなく、塾と学校のテンションの差に困惑しました。
11月に入ったころぐらいから私は体調を壊し始めました。咳が止まらなくなったり、ご飯が食べれなくなったり、塾や学校を休むことも多くなりました。日進ではいつも上位にはいっていた教科も表にすら乗らなくなり、落ちたらどうしよう、とネガティブなことばかり考えてしまうようになりました。そんな状態だった私が元のペースに戻せた理由は学校や塾の先生たちの励ましがあったからです。受験期の間は不安でしょうがなくなってしまうこともあると思います。しかしそういうときは一度立ち止まって周りを見てみましょう。周りには同じように不安と戦っている受験生がたくさんいるし、先生たちは常に私たちの頑張りを見ていてくれています。ひとりじゃない、と感じることができたことが大きな心の支えになりました。また、自分がなぜ高校受験をしようとしているのか改めて意識しなおしたこともきっかけの1つです。高校受験は合格することがゴールではないと思います。英語を習得したいなど、自分の志を強く持ち、高校受験はその目標を達成するための通過点に過ぎないと思うことで合否に関する不安が一気に振り払うことができました。
私の高校受験は普通よりもちょっぴり波乱万丈だったと思います。しかし目の前のハンデにおびえるのではなく、高校受験を終えた先の目標に向かって勉強している、という意識が大切だと感じました。先が見えないままがむしゃらに勉強し続けて勉強が嫌いになってしまったら元も子もありません。あとは後悔のないようにすることが大切です。受験の後悔はこの先ずっと残り続けます。
この文章を読んでいる皆さんが後悔のない、良い結果を残せることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。
保護者からのコメント
Y・Tさん
成基学園にお世話になったのは中学3年生の春頃でした。中学校受験で失敗はしたものの、通っていた中学校での成績は良く、受験は推薦で何とかなるかと思っていました。しかしながら実際中高一貫校からの高校受験は、推薦を出してもらえないなど、思っていたよりも困難でした。ほぼ全員がそのまま高校へ上がる穏やかな環境の中、1人違う道を目指し勉強するのは大変そうでした。また中学受験での失敗が重くのしかかり焦ったり、落ち込んだり、模試の判定を疑ってみたりと精神的に辛そうでしたが、強い意志を持って勉強に取り組む姿には親ながら感心しました。弟の中学受験も重なりましたので、どうなるかととても不安な1年でしたが、幸い2人ともが塾が大好きでいつでも楽しそうに塾の話をしていましたので、結果はどうなるにしても充実した時間を過ごせているのだと思えた事は大きな救いでした。先生方からの心強いサポートを頂き、おかげさまで2人とも志望校に合格できました。心から感謝しております。
担任からのコメント
松本 由里子
京都では、私立から別の私立へ進む場合、推薦がもらえません。推薦可能な成績でしたがそれがもらえず、推薦で進む人が圧倒的に多い学校を目指す決断は、とても勇気が要ることだったと思います。そんな条件下での合格には、大丈夫だと思いつつもほっとしました。
成績優秀、日進でも着実に成果を出していました。学習方法も確立し、マイペースで日々努力を積み重ねていたと思います。好奇心旺盛、しかし、時によってはマイペース過ぎて思い込みにつながることも見受けられました。立ち止まって周りを見渡す時間も持つようにして下さい。
Мちゃんの夢がかなうよう、応援しています。