
わたしの志は、
紙の本を未来に残すために、本屋になって人々に紙の本のすばらしさを伝えることです。
この志を立てた動機は、次々と紙の本の需要が減っていて、子供でも手に入れることのできる本が減っていることを悲しく思ったからです。
私はこの志を成就させるために、大学へ入って経営学を学び、本屋へ入るか、起業してよく売れる本屋を作ろうと思っています。
後輩に伝えたい4つの事
私は小学5年生の時に、成基学園に入りました。当時は親に強制されてはいったこともあり、塾に行くこともおっくうでした。しかし、幸運にもすばらしいクラスメイトにも恵まれ、塾に行くことがどんどん楽しくなってきました。しかし、遊ぶことにかまけてしまって自分の学力に全く興味がなく、偏差値という言葉の意味もよくわかっていませんでした。その時の担任の先生であったМ先生は、まったく勉強しなかった私に、真剣に怒ってくれましたが、ついぞ反省することなく、ふわふわした気持ちのまま、中学入試の当日を迎えました。案の定第1志望に落ちてしまい、それ以外の学校も受けていなかったので、中学受験は大敗北という形で幕をとじてしまいました。しかし、当時の私にとっては落ちたことさえ他人事のようでした。当然入試に反省などを感じることもなく、何の収穫も無いまま時は過ぎていきました。
中学校に入学しても、成基にとどまり続けましたが、行きたい学校などもなく、なんとなく勉強するだけの毎日でした。それでも進研Sテストなどではボチボチの点数は取れましたが、なんとなくやる気がわきませんでした。その状態は3年生まで続きましたが、3年生では周りも受験モードとなり、自然とやる気がわいてきました。周りの空気というものは偉大なもので、いやだという気持ちを抱くこともなく、自然と勉強をすることができました。また、クラスに新しく入ってきたK君が、自分よりも圧倒的に頭がよく、進研Sテストでは、2年ぶりに1位の座をうばわれてしまったりして、強大なライバルが表れたことも、受験に身の入った大きな理由の1つです。
1年間の努力のすえ、高校入試で第1志望に合格することができましたが、今思えばあれをすればよかった、これをすればよかったと後悔してしまうことがたくさんあります。これから、受験生となるみなさんに知っておいてほしいことを4つにまとめて伝えたいと思います。
まず1つ目は、塾に来る理由を作っておくことです。仲が良い友達がいる、先生や親が怖い、その理由は何でも良いと思います。塾に来さえすれば、自然と塾の空気に飲み込まれて勉強する姿勢になると思います。
2つ目は、日曜進学教室(日進)の復習をすることです。日進は中学3年生から始まる、毎週日曜日にある5教科のテストのことです。量も多く、2・3学期からは赤本などもやるようになるので、たいへんです。しかし、自分の弱点が明確に現れるので、日進を完璧にするだけでほとんど弱点をつぶすことができます。また、教科ごとと総合で上位の順位がでるので、負けたくない人と勝負をしてみたり、自分の位置を明解にすることができることも良い点です。
3つ目は、家で勉強のすることのできる体制や体を作ることです。これは、ほとんどの人ができなくて自習室に行きますが、家で勉強できた方が移動時間もなく、静かです。また桂教室の自習室は周りが教室に囲まれていて、先生の声や小学生の声がとても聞こえてしまいあまり集中できません。家での勉強は誘惑も多くて途中でやめてしまうことも多いですが、もし家で勉強できるようになれば他の人にはない確かなアドバンテージを作ることができると思います。
4つ目は、少なくとも周りの人よりは努力することです。クラスで1番努力する人が1番頭の良い人になりやすいです。もちろん努力の量だけでなく質も大切ですが、1番勉強しているという事実があなたの背中をおすことがあるでしょう。もちろんその事実におごってしまうことも良くありませんが。自信を持つことは、テストや本番の時、スラスラと答えを解くかぎとなります。
これから受験に向かって歩んでいく皆さんは、多くの苦難に直面すると思いますが、今までの努力や、自分の才能を信じて頑張ってほしいと思います。
保護者からのコメント
D・Aさん
成基学園に入塾したのは、小学5年生の時でした。中学受験では残念な結果になりましたが、慣れ親しんだ先生方が居られるところで、再度高校受験にチャレンジしようと息子と相談しました。先生方の中には、中学受験の時の息子を知っておられる方もおり、気にかけて頂いた事が、本人にとっても励みになりました。時には先生から喝を入れてもらい「しっかりしないと!」と思い直すこともあったようです。
受験の後半になると、日常のほとんどが塾にいる日々でした。親としては、少し心配する気持ちもありましたが、本人は日々を共にする先生や塾の友人と共に勉強を頑張り、みんなが一致団結した良い環境で志望校を目指せたと思います。
最後までやり遂げた経験は、これから先息子にとって大きな財産となるはずです。これからも自信を持っていろんなことにチャレンジしていって下さい。一緒に頑張りましょう。
担任からのコメント
塚本 智也
ライバルのK君の存在が、良い刺激になった高校受験でしたね。1人じゃない。クラスのみんなで手にした合格でした。また、自分からクラスメートにも良い影響を与えてくれました。数学を教えてもらった後に、「よくわかった!やっぱりRくんはすごい!」と喜んでいたお友達の顔を私はずっと忘れません。
また、フォーサイトを毎日書くように怒っていたのは私です(笑)。良くも悪くもマイペースかつ自分の物差しのみで突き進む危うさを、少しずつ修正していけました。ここが小学生の時より、大きく成長したところだったと感じています。
大好きな本に囲まれ、その業界を支える偉人になっているRくんがすでに見えています。受験を通して学んだことを活かして、さらにパワフルなRくんになってください。
最後にもう一度、おめでとう!そしてありがとう!