合格進学校 京都府立嵯峨野高等学校

わたしの志は、

自然と共存共生していけるような社会をつくることです。

私は子どもの頃祖父とよく加茂川へ虫採りや川遊びをしていました。その影響で生物や自然が好きになりました。しかし、成長するにつれて自然と触れ合う機会は減り、遊びはゲームへと移っていきました。今の社会は電子機器が娯楽の大半を占め、子どもも大人も自然離れしているように感じます。だから私は全世代が気軽に深く自然と関わりながら共存していくような社会をつくることを志しています。

「受験」と「志」

私が成基学園に入塾したのは中1になる前の春でした。理由は「友人がいるから」という大したものではありませんでした。それでも塾の勉強は楽しかったし、先生は面白くておかげで勉強が好きになりました。1・2年生では入試をそこまで意識することなく、大きな課題といえば定期テストと部活動の大会、進研Sテスト、Vもしなどでした。これらから学んだことは大きく2つあります。

1つ目はライバルの存在の大きさです。私はYくんとKくんという友人がいてこの2人が定期テストのライバルでした。私は「絶対にYくんとKくんより良い点をとるぞ。」という思いで勉強していました。入試という明確な目標のないあの時期に2人の存在は私にとって、今でも感謝しています。

2つ目は、努力は必ず自分を強くするということです。私は友人の誘いでソフトテニス部に入部しました。私の学年は入部者数が約30人ととても多く、部全体は50人近くいましたが、2コートしかないので必然的に基礎練(外周や筋トレ、素振り)が多くなりました。だから私は正直「面倒くさいな。」と思っていました。でも周りのみんなは本気でやっていてそれに引っ張られて向上心が湧き、人一倍努力をするようになりました。その結果3年生の夏の市大会の団体戦でスタメンになり、見事に優勝することができました。

2年間はあっという間に過ぎて3年生になり、いよいよ受験に向けて動き始めました。受験期の中で私が苦労したのは「受験校の選択」です。

将来の夢を聞かれても分からない、行きたい大学もない、特技もないし制服はなんでもいい、そんな状態で3年前の1学期を過ごしていました。なんとなく御三家を目指せば良いかと思っていましたが、ピンときてはいませんでした。そんなある日、塾で「進学フェア」という、みやこめっせで行われる京都の高校が集まる学校説明会の広告が配布され、私はそれに参加することにしました。

当日、私は何校か説明を聞きましたがやはり行きたいと思える高校は見つかりませんでした。ふと、こすもす専修の自然科学の文字が目に留まりました。改めて認識しました。自分は理科、中でも自然に関することに興味があると。説明を聞くととても楽しそうな内容でした。「アカデミックラボ」や「スーパーサイエンスラボ」のようにラボ活動が盛んで「やってみたい」と思えました。

受験校が決まると勉強はスムーズになりました。赤本で傾向を調べて制限時間を決めて実際にして、直す。これを繰り返すことで「慣れ」ていきました。私はこの「慣れ」は受験でとても大切だと思います。これは次にでてくる「日曜進学教室」(日進)にも関わってきます。

日進は9月から始まる入試本番のような形式の模擬テストで、園内での順位や偏差値(学校の合格のめやすの値と自分の値)が当日でるのでとても緊張感があります。私は1度日進で順位が落ち、つらかったことがありました。受験で一番つらいのは自分との戦いだと思います。解けた問題が自分のミスや時間配分で間違えたり、同じような問題でつまずいたりしている(日進は似た問題が繰り返し出ることがある)のが悔しいのです。でもそんな時こそ「復習」が大事になります。あくまで本番は入試なので日進はそのための「慣れ」をつくる場だと思います。

公立の前期選抜(嵯峨野)の日、私は緊張していました。でも想ってたよりはマシでした。少なくとも1ヶ月は本気で勉強していたし日進での慣れもあったのかもしれません。結果は合格でやっぱりうれしかったし、安心しました。毎日少し早めの時間に夕食をつくってくれた親にそして成基学園の先生方にも本当に感謝しています。

これから受験するみなさん。まずは自分の志を探しましょう。そしてその志を叶えてくれる、もしくは叶えるための通過点である学校をみつけてください。そこからがスタートです。ライバルと切磋琢磨しながら1日1日の努力を積み重ね、赤本や日進で試験に慣れてください。入試本番は絶対に緊張するものです。緊張で自分の力を発揮できないことがないように、今までやってきたことを信じてください。そうすればいつも通りできるでしょう。私も志に向けて今も努力しています。みなさんも頑張ってください。