
わたしの志は、
薬の研究者になることです。
僕は小さな頃からアレルギー疾患で薬が身近なものでした。薬がすごいものだと実感したのはインフルエンザに患ったときで、しんどかったのがすぐに楽になり驚いたのを覚えています。薬で病気が治るのは良いことですが、重い病気では薬の副作用が大きかったり、そもそも治す薬がなかったりします。僕は将来、自分の知識を生かして、そのような病気を楽に治せるような薬をつくりたいです。
人との繋がり
僕は兄の影響で小学4年生のときに成基学園に入塾しました。兄に憧れていたので、兄のように頑張ろうと意気込んでいました。しかし、入塾したての頃はまだ受験について考えてもいませんでした。本格的に受験を意識して勉強し始めたのは中学に進学する頃、兄が膳所高等学校に落ちたことを知ったときです。兄は努力家で四六時中勉強していたので、あんなに頑張っていた兄ですら落ちるのだと衝撃を受けました。そのときに、自分の行きたい学校へ行けるようにもっと詳しく知り「そこへ向けて努力しよう」と決意しました。
受験勉強で1番つらかったのは気持ちの面でした。僕は気持ちの浮き沈みが激しかったので、そのときの気分でテストの点数が大きく上下していました。特に数学は自分が好きな教科だったこともあり、問題がうまく解けないと大きなショックを受けて立ち直れない日々が続きました。そんなときに僕を助けてくださったのは数学のD先生でした。先生は心が折れてウジウジしていた僕に根気強く付き合ってくれました。そのお陰で分からない問題にぶつかっても少しずつ耐えられるようになっていきました。また、次第に分からないからつらいという気持ちが、分からないから知りたいという好奇心へと変わりました。日進(日曜進学教室)では、その好奇心が役に立ちました。日進を通して分からない問題に多く出会いつらかった半面、知りたいという欲求からたくさんの知識を得られました。 理科については先生に多くの質問をしたので理解度がぐんぐんと上がりました。
しかし、テストの成績の浮き沈みはまだ治まりませんでした。成績について悩んでいたとき、国語のS先生が自分がどんな状態でどのくらいの点数をとったか覚えておきなさいと授業で言っていたのを思い出しました。そのときから、テストを受ける度にどんな状況で結果はどうだったかを反省するようにしました。すると、悪い成績をとったときの特徴と良い成績をとったときの特徴が見えてきて、良い成績だった状態をまねると安定した成績がとれるようになりました。
受験当日はとても緊張しました。知らない問題が出てきたらどうしよう、いつも通りにできるかなといった不安が大きくなりました。しかし、高校に激励に来た先生方の顔を見ると今まで頑張って来た努力を思い出し、心の中にあったもやが晴れて安心して試験を受けることができました。
このように、メンタルや質問など先生方に助けていただいたため、安心して受験ができました。振り返ると、小学4年生の頃に問題が解けず泣いていた僕に付き合ってくれ、たくさんの理科の質問に答えて下さったS先生、国語の楽しさを教えてくださったW先生やY先生、英語の大切さや面白さを教えてくださったK先生、N先生、S先生など約6年間で数え切れないほどの先生に支えられて僕は成長することができました。また、先生だけではありません。切磋琢磨し合った友達、愛情を持って接してくれた両親と兄など身近な人にも支えてもらいました。
僕は、今まで関わってくれた人にたくさん迷惑をかけたり、傷つけてきたと思います。申し訳ないと、今なら思えます。それでも僕に関わってくれる人に多く出会うことができて、僕はとても幸せだし、恵まれていると感じています。また、これからもたくさんの人に出会うことになるでしょう。
人と出会い関わることは自分に大きな変化をもたらしてくれると思います。人間は1人1人価値観が違います。そこで異なる価値観を拒絶するのではなく、受け入れることで新しい視点を持てます。勉強が大好きでスポーツなんてくだらないと思っていても、スポーツも大事と言われたら、1度スポーツにも良いことがあるかもと考えることです。新しい視点で多くの物事を見渡すことができます。国語のS先生が書かれた言葉の中に「感謝の心には感謝が、信頼の心には信頼が、そして怒りの心には怒りが必ず廻り廻ってやってきます」というのがあります。まったくその通りだと思います。人に感謝することもあればされることもあります。互いに傷つけ合うこともあります。そうやって他者と影響し合うことで新しい自分へと変わっていきます。
今まで僕と関わって下さった人達に誠心誠意感謝します。これからも、人との繋がりを大切に頑張ります。
保護者からのコメント
T・Yさん
合格おめでとう。高校受験を望んでいた結果で終えることができたのは、ひとえにあなたの頑張りがあったからだと嬉しく誇りに思います。しかしながら、頑張れたのは切磋琢磨できた友達、支えてくださった先生方の存在があったからこそです。感謝の気持ちを忘れず、これからの高校生活を悔いのないように楽しみつつ、その先にある自分の夢に向かって邁進してくれることを望みます。
成基学園には小学4年生より高校受験へ向けてのクラスからお世話になりました。算数の問題を自分で解きたいのにうまくできないと泣いたりするところからスタートし、中学3年生でいよいよ受験勉強を加速しないといけない時期でもつまずき、いろいろとありました。そんな中、先生方には勉強面でも精神面でもあたたかく支え、ご指導いただき感謝いたします。ありがとうございました。
担任からのコメント
教室長
岡田 和也

1人っきりで始まった4年生の授業から6年間、本当に長い間あなたの頑張りを見ていました。中学2年まで大きな揺らぎもなく、成績も良い位置をキープしていたあなたが得意の数学でこれほどまでに苦戦することになるとは。自信のある教科だからこその苦悩だったとは思います。心が折られそうになりながら、時に高校数学に現実逃避をしながらも、周りの友人の叱咤に支えられて少しずつ自分の幅を広げていきましたね。最後には見事、全戦全勝。本当に強くなりました。これからも持ち前の探求心をどんな分野にも広げてくださいね。尊敬する兄のように、コツコツ継続していくことも忘れずに! あなたのボロボロになった園生バッグを見られなくなるのは少し寂しいですが、これからの未来が充実したものになることを心から祈っています。
改めて、卒業、合格、本当におめでとう!