合格進学校 京都府立洛北高等学校附属中学校

平常心を保って

平常心を保って

ぼくの夢は、医師になり、患者さんの病気を治すことです。そして、病気を持っている人を笑顔にすることです。

なぜなら、病気を持っている人にも幸せになってほしいからです。また、いろいろな病気を治していく医師は、かっこいいと思ったからです。

この夢を実現させるためには、数学・理科・英語の勉強が必要だと思いました。だから、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されていて、数学・理科・英語の授業に、特に力を入れている京都府立洛北高等学校附属中学校に行きたいと思いました。

成基学園に入塾したのは、五年生の五月ごろでした。そのころは、どの学校を受験するかは決めていなかったので、たくさんの学校に合格している塾生が多かったのと、友だちに勧められたので、入塾したいと思いました。

入塾したときに、成基学園は、ある程度心にゆとりを持って学習することができるという印象を持ちました。

最初のころは、特に真剣には勉強をしていなくて、五年生のときは、塾から出された宿題や、習った単元の復習・ショートテストの勉強以外は特にやっていませんでした。しかし、受験日が近づくにつれて、真剣に勉強をするようになりました。

真剣に勉強していくにつれて、集中力が高まり、徐々に難しい問題を解いていきました。しかし、難しい問題を解いていくにつれて、時間配分が難しくなっていきました。そこで、自分が解ける範囲の問題を、たくさん解いていこうと思いました。

受検の前日は何も考えずに、基本的な問題を解いていきました。また、追いこみをかけるような勉強をせずに、ある程度、心にゆとりを持ちながら楽にできる勉強をしていました。受検の前日は、無理をせずに心を落ち着かせて、勉強をすることが大切だと思います。

受検の当日は、適性を見る検査や面接の前に緊張してしまい、平常心を保とうとして、あまり見直しができませんでした。しかし、今までのように適性を見る検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲには力を発揮できました。

それは受検の前日に、基本的な問題を解いていたからです。また、〈冬期講習会〉のときに、本番と同じように面接の練習をやっていたため、本番のときも、積極的に手を挙げたり、大きな声で返答できたりしました。

合格発表日には、自分と父と母とで結果を見に行きました。結果がどうなっているか早く知りたくて、合格発表がされる時間まで、たった五分だったのですが、今までの「五分」のなかで、一番長く感じました。

そして、合格発表が始まり、自分の受検番号が掲示板にのっていたときは、他人事のような気分でした。それから家に帰ると、ようやく受かって良かったと思うことができました。

洛北高附中に合格できるレベルまで支えてくださった先生方や、受検の当日まで支えてくれた、父と母には本当に感謝しています。

中学受験をしていくなかで、大切だと思うことは、二つあります。

一つは、受験の当日まで真剣に勉強をし、受験の前日は基本的な問題を解いていくことです。そうすることで、真剣に取り組んだ内容はしっかり頭に残り、基本的な勉強の部分が頭に残っていれば、応用問題や難しい問題に対応できるからです。

もう一つは、受験の当日には、何も考えずに平常心を保つことです。そうすることで緊張がほぐされ、集中して試験問題に取り組むことができ、ケアレスミスがなくなると思います。

ぼくは、洛北高附中に入学してからも、全力で勉強や部活動に取り組んでいき、今まで行なってきた受験勉強の苦労をかてにして、これからふりかかってくる苦しいことを、のりこえていきたいです。

また、どんなに苦しいことがあっても、たえぬけるがまん強さを身につけていきたいと思っています。