
わたしの志は、
病気などで苦しんでいる人たちを助け、人の気持ちに寄りそえる優しい医者になることです。
ぼくには、幼稚園の頃からお世話になっている近所の病院の先生がいます。いつも優しくぼくの話を聞いてくださり、ぼくが生まれつき持っている心臓の病気を発見してくれた先生でもあります。そんな先生の姿がとてもかっこよく、自分もそういう人になりたいとあこがれ、ぼくは医師を志すようになりました。
その志を果たすために、まずは塾で勉強をがんばってきましたが、中学校では心も成長させていきたいです。
くやし涙からのうれし涙
ぼくが成基学園に入塾したのは、小学4年生の春からです。小さい頃からずっと「お医者さんになりたい。」と言っていたぼくのために、3年生の秋ごろに父が塾をあちこち見に行ってくれて、一番雰囲気が良さそうだという理由で、成基学園の知求館教室を選びました。
僕の第1志望校は、入塾した時からずっと洛南高等学校附属中学校でした。なぜなら、洛南高附中は京都で一番医学部合格者数の多い学校であり、自分が将来医者になるために必要な「心」もきたえてくれる学校だと思ったからです。ぼくは、そんな洛南高附中についてもっと知るために、4年生の時からオープンキャンパスや学校説明会に行きました。オープンキャンパスでの体験授業は、とても難しかったけれど、この学校に通って高度な授業を受けたいという気持ちがますます高まりました。
ぼくは4年生の頃は、国語と算数の2科目しかとっていませんでした。算数は元々好きで得意でしたが、国語はオープンテストなどではいつも最後まで終わらず、くやしい思いをしていました。けれども、国語のマイナスを算数で補う形で偏差値60がとれるようになり、4年生の秋には、知求館の一番上のクラスに上がることができました。
5年生から理科・社会をとり、初めのうちは覚えることが多くて大変でしたが、宿題は期日までに必ず提出するようにがんばりました。また、どの科目も、最難関志望校別特訓(最難関特訓)や日曜進学教室(日進)などの塾で受けた特訓やテストの復習をしっかりやりました。
6年の後半になり、過去問を解き始めると、分からなかった部分は、すぐに先生たちに質問に行きました。苦手科目の国語は特に、受験ギリギリまでN先生に記述てんさくをしてもらいました。得意科目の算数は、算数科のN先生から配布された課題をたくさんやりました。理科は、日進のウルトラコースが始まった頃から少し成績が下がってしまいましたが、A先生の「解けるところからどんどん解いていく」という指導を受けて、「画竜点睛」で基礎的な暗記を徹底し、少しずつ成績が向上しました。社会は、6年生から担当してもらうことになったI先生の授業がとても分かりやすく、授業プリントもとてもくわしく書かれているので、ぼくはそれを何度も読んで暗記し、社会は得意科目になりました。
受験勉強を通して一番苦労したのは、やはり「国語」です。宿題や「直し」を夜遅くまでやっても、なかなか成績が上がらず、「ぼくには国語のセンスがない」と心折れそうになったことが何度もありました。けれども、国語科のN先生の「必要なのはセンスではなく、その場その場の対応力だ」という言葉を思い出し、とにかくたくさんの過去問を解いて、対応力を磨けるようにがんばりました。
そして、いよいよ入試本番をむかえました。ぼくは、結局4校受験しましたが、どの会場にも朝、先生方が応援に来てくれました。特に、第1志望校の洛南高附中は、ぼくにとって受験最終日でもあり、朝からとても緊張していましたが、京都駅で担任のN先生が知求館6組の仲間たちと話をしている間に、少し緊張がやわらぎました。洛南高附中の正門をくぐる時、今までお世話になった先生方への感謝と、どのような問題が出るのかという不安や緊張、そして、春から自分が行く学校なんだなという思いを持って、ぼくは会場に入りました。
けれども、洛南高附中の入試問題はそう簡単ではありませんでした。特に、今回は算数が難しく、ぼくは入試の後、昼ご飯を食べながら「得意の算数で点がとれなかったかもしれない。」と思い、くやしくて涙が出てきました。その日の夕方、担任のN先生に電話してそのことを話したら、「お前が難しいと感じたんだったら、みんなもきついって。お前なら大丈夫や。」と言われ、少し落ち着きましたが、やはり発表まで自信はありませんでした。だから、ウェブサイトで「合格」の画面を見た時は、あまりにもうれし過ぎて、ぼくは生まれて初めてうれし涙を流しました。
ぼくは、成基学園に入って3年間、一度も塾をやめたいと思ったことがありません。なぜなら、塾がとても楽しかったからです。5年生から2年間担任であり算数科のN先生をはじめとする、お世話になった全ての先生方に感謝しています。先生方の授業を受けることで、新たなテクニックや知識、解き方をたくさん知ることができ、ぼくは勉強がどんどん好きになりました。また、知求館教室で面白い仲間たちと出会い、切磋琢磨しあえたこともぼくの力になりました。
それから、いつも送迎してくれた父、弁当や夜食を作って健康管理をしてくれた母にも感謝しています。ぼくが合格できたのは、たくさんの人たちの支えがあったおかげです。ありがとうございました。
保護者からのコメント
S・Mさん
息子は、友達とコンビを組んで漫才を披露したり、運動会の応援団長をしたりするような子です。人を楽しませ、盛り上げるのが好きな、とてもおもしろい子なのです。いつも冗談ばかり言っているので、緊張とは無縁だと思われがちですが、何事にも全力で取り組み、大舞台の前には家で何度も練習を積み重ねて本番に挑む姿を、私はいつも誇らしく見ていました。
自分の夢に近づくために受験を決めた息子ですが、大きな模試の直前には必ず胃が痛いと言うので、入試本番にはいつも、胃薬を飲んで臨みました。緊張するのは、それだけ「合格」への思いが強く、たくさんの努力をしてきたからだと思います。息子のうれし涙を見たとき、我が子ながら、かっこいいなと思いました。
息子と共に戦い、合格まで導いて下さった成基学園の先生方、お友達の皆さん、本当にありがとうございました。
担任からのコメント
中村 完宣