
わたしの志は、
表現者になり、制作したものに出会った人々に自分の考えを伝えることです。
この志を立てた理由は、自分の好きなゲームに制作者の主張や意図がはっきりと表されていて、自分も自身の思いや考え方を表現して相手に伝え受けとめてもらえるようになりたいと思ったからです。この志のために私は、何か考えが生まれたら自分の中で整理して人に話すなどの方法で形にしていました。これからは、イラストやゲーム、文章などの具体的な表現方法について学んでいこうと思っています。
自分を信じるための努力
私は小学2年生の最後の方から入塾しました。入ってみてきれいな教室だと思ったこと以外は覚えていないほど、ただの“習い事”感覚で塾に通っていて、受験に対する意識はかなり低かったです。
小学3年生の最後に、先輩たちの合格実績を見てようやく受験のことを意識しました。両親と話をして、関西の女子のベストは洛南高校附属中学校だからそこを目指そう、という結論になりました。そこから自分自身でも洛南高附中のことを調べて、洛南高附中を受験する動機が深まりました。まず私は、具体的な将来の方針が深まっておらず、中高生の間に考える必要がありました。洛南高附中は中高一貫の学校で、6年かけて自分の未来についてじっくりと考えることができると思いました。そして共学だから、男女問わず様々な人との出会いを通して、新しい発見をすることもできます。私立の仏教校という点が昔通っていた幼稚園と共通していて、なじみのある環境で学校生活を送ることができると思いました。最寄りが京都駅で、電車で通いやすいのも大きな志望理由です。さらに気持ちを強めたのは、洛南高附中の学校見学です。部活体験で、かるた部の顧問の先生が現役のかるたクイーンであることを知りました。そして私は、洛南高附中に入学してかるた部に入部したいという明確な望みを持つことができました。
気持ちが強い状態で小学6年生になったけれど、受験勉強に対する本気はまだまだ低いままでした。自分はできるという思い込みや過信が強く、良い成績が出ないにも拘わらず努力をおこたっていました。4教科の中で特にひどかったのは算数です。国語で点がとれていたため、算数には苦手意識をもったまま進んできてしまったからです。
洛南高附中の模試で算数が足を引っぱりD判定になったときは、両親が先生と面談をしました。そのあとに先生から、洛南女子に合格した先輩たちの努力量や勉強の様子を話されて、自分自身の努力量がまだまだ足りていないことを伝えられました。その後の夏休みでは、先生からもらった教材を進めていくために家での勉強量を増やしました。塾のない日は家庭学習の計画を両親と一緒に考えて、今までで一番勉強し続けるようにしました。
このように苦手教科とも向き合って、入試が始まりました。
前受の愛光中学校では、思った通りに問題を解き進め、良い結果を出すことができました。しかし、初日の高槻中学校の入試では、合格はしたものの算数の手ごたえが悪く、私は不安になってしまいました。
2日目の立命館中学校の受験を終えて家に帰ってから、先生に電話をして高槻中の入試で思うような結果を出すことができず、不安になっていることを伝えました。そうしたら、ビデオ通話で高槻中の入試問題の解説をしてもらえることになりました。入試本番前日の最後の授業が終了したあとに先生は、「洛南に合格するだけの力は充分にあるから、自信をもって受けて来い」と私に言いました。
そして洛南高附中の入試当日、私は落ち着いて問題を解くことができました。合格発表のときは、自分が合格したと知って、どんな感情よりも先におどろきが出てきました。この1年間、自分の過信を厳しく指摘されてきたからだと思います。次にわき出てきたのは喜びと感謝の気持ちです。2年間あこがれてきた志望校に合格することができたという喜びです。そしてその合格をつかみとることができたのは、勉強できる環境を整えてくれた家族や、私が合格できるようにあきらめずに支え続けてきてくれた先生たちや、努力してくれた自分自身のおかげです。私はその人たちに心の底から感謝しています。
これから受験する後輩たちに私が伝えたいのは、まず周りの人たちのことを信じて必死に努力し続けて、次は努力によってつらかった自分の実力を信じてほしいということです。それで受験当日に自信をもつことができたら、合格することができると思います。自分を信じて!
保護者からのコメント
N・Mさん
SSSにお世話になった新3年生の当初から、娘はずっと楽しく通塾してくれました。学年が上がるにつれて増える宿題に苦戦する事もありましたが、その都度家族で話し合い、試行錯誤を繰り返して進みました。
そんな娘が壁に直面したのは小6の7月、洛南高校附属中学校模試でのD判定でした。不安に思い、すぐに先生との面談をお願いしました。
当時私は「素敵な学校はたくさんあるし、第1志望を変更して洛南をチャレンジ校としても良いのではないか」と考えていました。しかし、先生から「このままでは洛南に合格できない」と告げられた娘は「洛南以外に行きたい学校はない」と強い意志を見せました。この時の先生のご指導をきっかけに娘の心に火が付き、合格に繋がる夏を過ごす事が出来ましたので、心から感謝しております。
娘が強い心で目標を達成出来たのは、先生方のご指導の賜物です。これからの人生でも「志教育」は娘を支える柱となると思います。
担任からのコメント
山口 哲司
作文の中に「過信」という言葉がたくさんありましたね。
作文を読みながら、君に伝えたある言葉を思い出しました。
それは、
「実力も無い上にそれに向かって努力もしない者が、夢や理想を語るな。単なる我儘にしか聞こえない。」
です。
もちろん、この言葉の前後でいろいろ話をしていましたが、君の努力する姿勢が明らかに変わったのはこの言葉をかけた後でした。本当に「洛南に行きたい!」という強い想いとともに、夢や理想を「現実」に変えるための戦いが始まった瞬間でした。その学習姿勢は最後まで変わるどころか勢いを増し、ついに「合格」を手にしました。想いを行動に変えるのは大人であっても難しいことです。それをやり切った君を尊敬します。これからの人生の「自信」にしてください。
最後に一言。
「さすがKちゃん!洛南女子合格、めっちゃカッコ良かったわ!」