M・Rさん
所属教室: 知求館ギャラクシー(伏見)
合格進学校 洛南高等学校附属中学校 進学校以外の合格校 京都府立洛北高等学校附属中学校、帝塚山中学校、愛光中学校

わたしの志は、

私の母は、症例が少ないという理由で難病指定されている病気にかかっています。そのため遠くまで通院している姿を見て、大変そうだと思いました。薬を飲んでいれば大丈夫ですが不安はあると思います。だから、母や同じ病気で苦しんでいる人たちの未来に対する不安を取り除いてあげたいと思います。

自分に自信を持つ

私が小学五年生のときに弟が受験のために塾に通い始めたので、弟に負けたくないという気持ちから私も入塾しました。五年生の間は、学校の課外クラブのバトントワーリングとの両立でとても大変でしたが、テキストに書いてあることを全部声に出しながら写したり、歌にして覚えたりしていました。

そうしているうちに勉強する楽しさを感じるようになり、もっと勉強をしようという気持ちになって徐々に成果も現れるようになりました。しかし、良いときと悪いときの差が激しいため、苦手な単元はショートテストを一〇〇点になるまで何度も解き直して、次のテストで、「やってきたから大丈夫、私ならできる」という気持ちになれるようにしていました。

何回もテストを受けているうちに、テストで良い点数をとるためだけに勉強をしているような気がしてきました。本当の私の目標って何だろう。何のために勉強をしているのだろうと感じるようになりました。そこで何のために勉強をしているのかをはっきりさせるため、いろいろな学校のオープンキャンパスに行きました。そして志望校を決めた後、最難関の講座をとって同じ志望校の人たちと一緒に勉強していると、何のために勉強しているのかがわかり、将来の夢を叶えるために必ず希望の中学に行くという大きな目標を見失うことがなくなりました。

志望校に合格するために努力してきたことは「暗記」です。合格体験を話してくれた同じ小学校の先輩が、「暗記は大切で、覚えたら確実に点数が取れる。」と教えてくださいました。私は暗記することが苦手で、覚えたつもりでも一ヵ月後にもう一度解いてみると、忘れてしまっていることに気がつきました。だから全単元が終わると、また最初から何度もやり直して忘れないようにしていました。その中で私が使っていた参考書は、理科の場合は『スーパーノート』で、社会は『古今東西』でした。

六年生になってからは週五、六日塾に通い、特に算数をがんばりました。授業のない日も先生が来てくださり、受験前日までたくさん質問していました。六年生の後半は、算数だけは出された課題を一番に出すことを目標にしていました。

受験を通して一番大切だと思ったことは「解き直し」です。私はあまり解き直しが好きではありませんでした。Webの解説や赤本の解説を見て理解したつもりになっていただけで、もう一度、自分で解くことができていないことを母に気づかされました。それまでやってきた過去問のほとんどが解説を見てわかったつもりになっていただけで、間違えた問題のほとんどを自分のものにできていないということにおどろきました。そして、時間はかかるけれど、解説を見た後、自分の力でもう一度解くことが大切だと思いました。もう一度解き直して解けるようになった問題は、もう間違えなくなりました。解き直しを徹底するだけで、忘れることがみるみる減っていきました。何を出されてもできるという状態になれたことには、とてもおどろいています。

苦しいこともうれしいことも、受験にはたくさんありました。でも同じように目標を持って勉強をしている塾の人たちといると心強く、がんばろうという気持ちになりました。たくさん親子げんかもしました。それでも暑い日も寒い日も雨の日も、会社帰りに迎えに来てくれた父。また、一緒に帰って不安や悩みを分かち合い、はげまし合えた友だちに出会えたことがうれしかったです。何より気がゆるんだときには叱ってくださり、悪い点数をとったときには気にするなと支えてくださった先生方に出会えたことがすばらしいことでした。受験はたくさんの人たちと一緒にがんばるものだと思いました。塾になれるまでは、友だちができなくてもいいと思っていました。でも受験会場で友だちに会うと心が落ち着いて試験に集中できたので、友だちをつくることも大切だと思いました。

気がつけば、受験まではあっという間。最後の最後は自分との闘いです。「自分はできる限りのことはやったから大丈夫」という気持ちになることが大切だと思います。そして常に自分に自信を持ち、自分はできるという気持ちで勉強をがんばってほしいと思います。