夢を叶えるために
ぼくの将来の夢は、人の役に立てるような仕事をすることです。
なぜかというと、家や学校で何か人の役に立つようなことをしたとき、相手に感謝されると、とてもうれしくなるからです。具体的にしたい仕事はまだ決めていませんが、何かしらのかたちで人の役に立てるようになりたいです。
今でこそこんな夢を持っていますが、成基学園に入塾した四年生の夏休みには、将来についてあまり考えたことがありませんでした。
入塾したきっかけは、姉がすでに成基学園に通っていたこともあり、母に体験入塾をすすめられたことです。
入塾したときは、受験のことなんて全く考えておらず、ただ授業が楽しかったということを覚えています。
そのうちに五年生になり、宿題の量も増えました。宿題の量に慣れ始めた夏頃から、いろいろな学校を見に行くようになりました。しかし、志望校については、ぼんやりとしか考えていませんでした。その後、六年生になり、志望校をどこにするかで悩みましたが、決まるまでにはだいぶ時間がかかり、決まったときには、もう秋になっていました。
決定打になったのは、洛南高等学校附属中学校で行われた〈志望校別特訓〉でした。 それまでにも、洛南には、オープンキャンパスや成基学園主催の学校見学会などで訪れていましたが、体験授業などには参加しておらず、教室の感じなどはよくわかりませんでした。
しかし、実際に洛南の校舎で授業を受けることで、教室の感じなどを知ることができ、ぜひここに進学したいと思うようになりました。
受験を終えて、何をしたのが一番良かったかを考えると、やっぱり赤本だと思います。算数と理科はできるだけくり返し、国語と社会は一回ずつでいいので、いろいろな問題を解く、といった教科ごとの違いはあるものの、その学校の傾向はわかりますし、苦手科目を克服するときにも役に立つと思います。
その他には、毎朝計算をしていたことや、〈日曜進学教室(日進)〉のやり直しノートをすきま時間に解いたこともよかったと思います。
受験を通して一番つらかったのは、〈日進〉の成績の浮き沈みです。《エントランスコース》、《ベーシックコース》の頃にも感じてはいましたが、《ウルトラコース》に入ってからが一番ひどく、精神的にだいぶ落ち込みました。
たいていの場合は、苦手な算数が足を引っ張って、全体的にも点数が下がってしまうというパターンで、それをきっかけに、算数をもっとやらなければ、と思うようになりました。
算数のT先生が、赤本の質問のためにたくさん時間を割いてくださり、算数に触れる時間を増やすことができました。めげそうなときに、先生に温かい言葉をかけていただくことで、安定した気持ちで算数に取り組むことができるようになり、徐々にスランプを脱することができたと思います。
〈日進〉では苦労しましたが、そのおかげで、点数が悪いときのパターンを知ることができました。しっかりと問題全体を見られず、時間配分を間違え、あわててしまう、というのがぼくの失敗してしまうときのパターンでした。それを知ることができたことは、一番の収穫だったと思います。成績も気分も落ち込んだ時期がありましたが、それを乗り越えたことで、さらに合格へ近づくことができたと思います。
受験を通じて、ぼくは、「目標を持ち、それに向かって努力すれば、必ず達成することができる」ということを、身をもって知ることができました。
ぼくは、これまでは、夢が叶うことなんてほとんどないと思っていました。 でも、「洛南に行きたい」と思って努力した結果、洛南高附中に合格することができました。
このような結果を残すことができたのは、先生方や両親のおかげだと思います。本当にありがとうございました。
これからはこの経験を生かし、夢を叶えるために、小さな目標を一つずつ地道に達成していきたいです。