T・Nさん
所属教室: SSS(烏丸二条)
合格進学校 洛南高等学校附属中学校 進学校以外の合格校 京都市立西京高等学校附属中学校、高槻中学校、

わたしの志は、

私がこの志を立てた動機は、私が落ち込んでいたときに、前向きな歌を聴くと、もう一度頑張ろうと思えて、歌に関係する仕事に就いて、あるシンガーソングライターの方のように人を笑顔にしたいと考えたからです。そのため、私はこの志に向けてこれから歌唱力の面ではボイストレーニングにはげみ、作詞面では語い力をつけるために国語、外国語の歌詞をかくために言語学にはげみます。

本当の努力から得た気付き

私が入塾したのは、ちょうど4年生の春でした。

兄2人が共に通っていたので、その頃の私にとって、塾というものは必ず通うものであるという認識程度でした。入塾して授業を受けてみると、小学校と塾の違いに驚きましたが、塾の勉強は楽しいと思うぐらいでした。受験に対しての意欲・やる気までは持っていませんでした。

そんな気持ちがある出来事によって変わりました。それは、洛南高校附属中学校の説明会を聞きに行ったことです。そこで、洛南中のことを色々と知りました。この学校の勉強が充実していることは知っていました。しかし、説明会を通して、部活動や行事が多いこと、案外自分の家から通える範囲にあることなどを知りました。それまでも、他に第一志望校をもってはいましたが、その時私は洛南中を選び、第一志望校にしました。受験勉強に対する姿勢は少しずつ変わり、意欲ややる気を感じるようになっていきました。そして、洛南中に合格するための勉強を始めました。

それから時が過ぎ、小学6年生になり、日曜進学教室(日進)が始まりました。それまでのオープンテストとは違い、ベーシックコースからは範囲の指定がないため、暗記が必要な社会や理科は成績が落ちてしまいました。

そんな中で苦しんだ教科は意外にも算数でした。算数が苦手だったわけではなく、むしろ得意科目でした。しかし、その算数でミスを重ね、どんどん点数が落ちていったのです。日進がある日は、終わった後に、SCGビルの6階から2階にみんなで降ります。なぜなら、Y先生に解答用紙を見てもらわなければならないからです。目に光がない子、泣いている子、前を向いている子、うつむいている子、様々な子がいる中でその列に並んでいるとき、算数で失敗した日の私は、「これからどうしたらいいのだろう」と1人で黙ってうつむいて考えていました。しかし、考えが固まらないまま、私の番が回ってきました。私は散々な点数の解答用紙を先生に渡しました。すると、やはり叱られます。突き放すようなことも言われます。志望校が合っていないから変えるようにとも何度も言われました。その全ては、ミスをした意識の低い私に対しての言葉でした。極限まできたときには、母に泣きつき、もう嫌だと言ったり、自己嫌悪になったりもしました。学校にいるときも、塾に行くときも、不安により手足がぶるぶると震えることもありました。ある時は、塾に行って、一晩考えたことを話しても許されませんでした。許してもらうだけの言葉だろうと言われ、帰りました。私はそこから許してもらうためではなく、自分のためになる勉強を尽くしました。すると、ついにY先生は認めてくださいました。そこから、私は絶対に手を抜いたり、自分のための勉強をやめたりしないようになりました。

そして、いよいよ12月、ラストスパートをかける時期になりました。私は焦っていたため、無理をして勉強するようになっていました。その結果、12月の後半から体調を崩してしまい、講習会、正月特訓、直前特訓でも欠席を重ねてしまい、さらには、最後の通常授業にも行けませんでした。私は、不安を消すために、教材をもらい、家で解くだけ解いて、受験前日の金曜日、塾へ行きました。I先生もY先生も温かく迎え入れ、フォローしてくださいました。N先生はいらっしゃいませんでしたが、前日の木曜日にフォローしてもらっていたので不安はありませんでした。そして、先生方から鉛筆にメッセージを書いていただきました。

本番を迎え、試験が始まる直前に、その鉛筆を見ました。すると、緊張することなく、強気で試験を受けられて、全力を出し切ることができました。

発表の日は、結果を見るためのボタンを押そうと思っても不安で、押せずを繰り返しました。ついにボタンを押すと、画面に「合格おめでとうございます」という言葉がありました。その時、無事に合格できたという安心と、支えてくださった方々への感謝の気持ちがこみあげてきました。

特に感謝したい人は母です。なぜなら、母は私が学校などであった良かったこと、嫌だったこと全てをいつも聞いてくれたり、送り迎えやお弁当作りもしてくれたりしました。そんな母に受験期間中ずっとそばで支えていてくれてありがとうと伝えたいです。

これから受験するあなたへ。

自分が志望校に合格できるか不安になることもあると思います。しかし、その不安に勝てる努力をすれば、きっと合格できるはずです。自分が受験する意義を確認しながら、合格への道を走り抜けてください。応援しています。

保護者からのコメント

T・Hさん

保護者のアイコン

成海にとってSSSは自分らしくいられるとても楽しい場所だったようです。塾からの帰り道はいつもご機嫌で、授業の様子やSSSであったことをたくさん話してくれました。「私は◯◯がいい」ではなく「◯◯でいい」と自己主張することがほとんどなかった娘でした。しかし中学受験では自分自身で志望校を決め、その目標に向かって地道に努力を重ねました。その一生懸命な姿を見て、親としてできる限りのサポートをしてやりたいと思いました。娘は何事もきっちりやらないと気が済まない性格で、少しでも成績が下がるとひどい落ち込みようでした。そんな娘が最後まで頑張れたのは、信頼できる先生方の熱のこもったご指導と同じ目標に向かって頑張っている仲間の存在があったからだと思います。娘を支えて下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。そして娘には、受験での経験を活かして、これからも真っ直ぐに成長していって欲しいと願っています。

担任からのコメント

SSS(烏丸二条)

山口 哲司

山口 哲司
谷口さん、第一志望の洛南高等学校附属中学校の合格、本当におめでとうございます!
作文にもありましたが、「自分のため」の学習ではなかったことが最大の弱点でした。
そのため、失点の原因も、「問題文を読んでいない」「聞かれていることに答えていない」「数値をちゃんと見ていない」といったものがほとんでしたね。
これを直してもらうためには、失点の原因を自分で消化してもらうことが一番だと考え、言い訳を聞くことをせず、行動に結びつけてもらうまで、厳しい態度を取りました。
試行錯誤の結果、「自分が源泉」「自分の志」のための受験であることに、きちんときづいてくれましたね。
あの瞬間は本当に「成長したなー」と心から嬉しく思いました。
シンガーソングライターという志もそうですが、これからも「誰かのために」という気持ちを忘れず、そして自分も幸せになるために力強く進んでいってほしいと思います。
2年間よくがんばったね!なるみ!