
わたしの志は、
一級建築士になって、どんな人でも楽しめるバリアフリーな水族館を設計することです。
私は、幼いころから生き物が好きで、自分が夢中になれる仕事をしたいと思っていました。そこで、水族館に興味を持ち、それを設計する一級建築士になるという夢を持ちました。そんな中、バリアフリーについて学習し、車いすに乗る兄でも、どんな人でも楽しめる水族館を設計することを志にしました。これからも、志を達成するために勉強にはげみ、もっと多くのことを学んで、自分を成長させていきます。
自分を成長させる「受験」
僕が成基学園に入塾したのは、小学5年生の春頃でした。塾を探し始めたきっかけは、僕、様々な人と関わりあえて、特色のある教育が受けられる、滋賀県立守山中学校に興味を持ったからです。そこで、県立中学校の対策授業を受けられる成基学園の入塾試験を受けました。結果は合格。無事、成基学園に入塾することが出来ました。
入塾後は、県立中学校の対策授業と国語の授業を受けることになりました。初めの方は、自分の力に自信がなく、塾に行ってはすぐに帰る、という生活を続けていました。ただ、成基学園で受けた統一模試や県立中対策模試では、自分が想像していたよりも高い結果が出て、大きな自信を持つことが出来ました。
6年生になると、県立中学校の対策授業を受ける人が増え、国語の授業で仲良くしてくれていた友達も数名加わりました。すると、周りの友達のレベルの高さに気付きました。また、宿題も提出期限ぎりぎりで完成することが多くなり、自信を失いつつありました。そうして迎えた第2回の県立中対策模試で、県立守山中の合格判定がD判定になってしまいました。周りの友達の点数は、塾の上位に入るほど高く、さらに心が折れそうになりました。
そんなとき、支えになったものが、「県立守山中学校に行きたい。」という思いでした。僕はいま案で習ってきた基礎的な知識を定着させるため、復習に力を入れるようになりました。また、夏期講習会では、自身の課題である【時間配分】を意識しながら、多種多様な問題を解いていきました。多くの問題をこなしていくことで、基礎はもちろん、発展的な問題にも対応する力が付けられたと感じました。結果、秋に受けた第3回県立中対策模試では、身につけた力を活かすことが出来、A判定を取ることが出来ました。
12月にはいり、受験日が近付いてくると、県立守山中を共に目指す、K君やМ君、N君と一緒に朝から自習室を利用するようになりました。同じ目標に向かって勉強をすることで、友達との絆が深まり、その存在が、僕の心の支えにもなっていました。自習室では、滋賀県立中学校の過去問や、U先生、S先生からもらった課題を解くなど、受験へのラストスパートをかけていきました。
入試の前日も僕は自習室へ行きました。入試への最後の準備をした後、帰り際に、S先生、K先生、T先生が、「明日、頑張ってきてや!」と声をかけてくれました。この言葉で心の底から奮い立ち、合格への自信がみなぎってきました。
1月11日、ついに入試本番を迎えました。独特の緊張感がただよう中、校門の前には、K先生、T先生、さらに画面越しにS先生がいました。先生方のおかげで、緊張がほぐれたような気がしました。校門をくぐり、校舎、さらに教室へと入っていきました。「自信を持とう。」と自分に言い聞かせて、入試問題へ挑みました。気持ちを強く持ったおかげで、試験では、自分の解答に自信を持ち、一つ一つ、しっかりと進めていくことが出来ました。また、面接では、緊張はしたものの、自分らしく、丁寧にふるまうことが出来ました。試験が終わった後の1週間は、とても短く感じました。
1月22日、合格発表の日は、人生で1番緊張した日だったと思います。合格者の受験番号の中に自分の受験番号を見つけたときは、緊張から解放され、大きな喜びを感じました。もう一度確認をし、友達の受験番号を見つけると、安心することが出来ました。「自分達がしてきた努力は、価値があるものだったんだ。」と感じました。
今、受験録を読んでいる人へ。受験は長く険しい道のりで、うまくいかず、心が折れそうになることがあります。でも、皆同じだと思います。僕もそうでした。僕には、皆さんに大切にしてほしいことが2つあります。1つ目は、努力をすることです。僕も努力を積み重ねなければ、決して合格することは出来なかったでしょう。努力をするからこそ、成長でき、思うような結果を得られなくても、「もっと頑張ろう。」と前を向けるはずです。2つ目は、自分を信じることです。僕は、入試本番も、自分を信じて試験や面接に取り組みました。自分を信じることで、物事に全力を注ぐことができると考えています。受験結果は大切ですが、受験勉強中に大切にしていたことや、得た経験に価値があり、今後の人生でも活かせると思います。受験生の皆さんも、自分自身を成長させるためにも、大切にするものを見つけてください。
最後に、適性検査について教えて下さったU先生、作文を教えてくださり、いつも僕を手助けしてくれたS先生、ともに受験勉強に励んだ友達、いつも僕のことを見て、応援してくれたお父さん、ご飯を作ってくれたり、送り迎えをしていつも僕を支えてくれたお母さん、県立守山中の合格、そして志の達成へ近づけてくれてありがとう。これからも様々なことを学び、自身を成長させていきます。
保護者からのコメント
K・Tさん
幼い頃から興味をもったことに夢中になる子でした。特に生き物や恐竜が好きで、何時間でも図鑑を見て種類や名前を覚えたり、絵を描いたりしていました。その集中力にはいつも驚かされました。好きが広がればいいなとの思いから、水族館や恐竜博物館、図書館にもたくさん連れて行った思い出があります。
中学受験を目指して、5年生になる春から入塾しました。塾では、知らないことを知る喜びを感じ、「勉強が楽しい」と教えてもらいました。友だちとの出会いも大きなモチベーションになりました。良い仲間に刺激をもらい、6年生の夏からはほぼ毎日自習室を利用し、目標に向かって頑張ることができました。
先生方にはいつも温かくサポートし、導いていただき本当にありがとうございました。これからも好きなことを見つけ、夢に向かって頑張る姿を全力で応援していきます。
担任からのコメント
芝 優介

小学5年生からの通塾が、君にとっての挑戦の始まりでした。自身の課題はどこにあるのかを考え、改善のために行動へ移し続けた結果が、実を結びましたね。思うような結果が出ず、悩んだ日々の中で得たものは、今後の君の人生において、かけがえのない財産になるはずです。大切にしてくださいね。
さて、この合格は、間違いなく君の頑張りで掴み取ったものです。ただ、ゴールを迎えたわけではありません。新しいスタートラインにたどり着いたのです。周りへの感謝を忘れることなく、志達成に向けて頑張ってくださいね。もちろん、明るく楽しく、ですよ。新たなスタートをきる君を、興味関心を絶やさず進み続ける君を、いつまでも応援しています。本当におめでとう。