合格進学校 京都府立園部高等学校附属中学校

わたしの志は、

病気で誰も苦しまない世界を作るために医師になることです。

僕はもともと人を助けるのが好きだったし、社会や人のために貢献できて責任感が強く、頼れる人になりたいからだ。それに、病気で誰も苦しまなかったりすると人はうれしい気持ちになれると僕は思っており、そのためには医師になるのがいいと思ったからだ。これからは人の役に立つようなことをしたり、理科を重点視して勉強したりしていきたい。

受験を乗り越えられた理由

2024年1月13日の園部の空は晴れていた。「今までの喜怒哀楽を全てぶつけて、思いっ切り合格したい」これが、その時に抱いた思いだった。思い返すとこれまでの道のりは決して順調なものではなかった。毎年毎年色々なことがあった。挫けそうになったことも多々ある。でも、ここに立った今、やるからには思いっきりぶつかって、合格したいなという意気込みを胸に、僕は園部の門をくぐっていった。この受験録は、僕の経験を踏まえての、今中学受験を迷っている、または諦め掛けている後輩たちへ向けたエールである。

僕の成基学園の始まりは、小学2年生の時に参加した体験授業だった。体験したS-kidsの授業では「国語辞典で特定の言葉を誰が一番先に見つけるか」や「立体図形の平面図通りに立体にする遊び」などがたくさんできて、とても楽しかった。母にその時のことを尋ねると、僕は授業が終わって帰る道中「楽しかった」と何度も言っていたそうだ。それに先生や周りの友達はみんな明るく、「ここでなら楽しく勉強できそう」と印象に残ったのが入塾の決め手だった。

次に、僕が京都府立園部高校附属中学校に興味を持ったきっかけは「サイエンスフェスタ」という地域のイベントである。小学5年生の夏に参加したこのイベントでは、複数の学校が会場に集合し、参加者の興味を惹く楽しい体験授業を提供している。コスモ成基学園のI先生が授業の内外で頻繁にその園部高附中のことを語っていらっしゃり、僕は園部高附中のブースに行った。そこでの体験内容は「顕微鏡の実験」と「片栗粉と水の実験」だった。特に「顕微鏡の実験」でお礼や小銭に書いてある「NIPPNGINKО」という小さな印刷された文字を探す実験が楽しく、「こんな面白い授業をしている学校があったんだ」と興味が湧いた。これが出会いである。

なぜ園部高附中を希望したのかというと、コスモ成基学園の志講座で僕は「病気で誰も苦しまない世界を作るために医師になる」という志を立てた。僕はもともと人を助けるのが好きだったし、社会や人のために貢献できて責任感が強く頼れる人になりたいと思ったからだ。僕は好奇心が豊かで、疑問に思うととにかくできるものは片っ端からやっていった。志の達成と好奇心の充足、この二つを満たすのが園部高附中だった。何故かというと、少人数だからこそたくさんの疑問について調べることができ、医師に必要と思っている英語に力を入れているからだ。こうして志望校が決定し、いよいよ受験勉強を始めたのである。しかし、受験勉強は楽しいことばかりではなく、辛いこともあった。

受験勉強の時のつらさのうち、最大だったものは「遊びたい」という気持ちと「園部高附中に行きたい」という気持ちの戦いだ。模試の前など、勉強をしなければならない時でも、「遊びたい」という気持ちがひょっこり顔を出すことが度々あった。また、塾以外の場所では滅多に同じ志望校を目指す友達に出会わなかったことも辛かった。何故かというと、例えば同じ小学校の友人からは、「瑛太やったら受かるやろ」など、その大変さを知らずに声をかけられることが多かった。こういった友人からの遊びの誘いを断ることも、とても辛かった。

でも、何故受験勉強を続けられたのかというと、「病気で誰も苦しまない世界を作るために医師になる」という僕の志に園部高附中が最も適していると思ったからだ。何故かというと、僕は志の中にもある医師になるためには英語が必須と考え、園部高附中にはオーストラリア人との交流などの英語に力を入れているからだ。このような理由があるため、もし遊びに誘われても断る決心をした。また、今回受験勉強を続けられたのは僕一人の力ではなかった。僕に力を貸してくれた人は、もちろん家族や塾の先生など、数えきれないほどいる。特に僕を支えてくれたのは家族だった。僕が勉強から逃げようとしたり、逃げたりした時は、叱ってくれたり園部高附中に行くという目標をもう一度確認させてくれた。「園部に絶対に行くんだ」という決意と周囲のサポートがあって、僕は受験勉強を続けることができた。

合格発表の日、やり切ったのだから大丈夫と思いながら合格発表会場に行ったが、もちろんドキドキしていた。午後3時からの合格発表で、まず自分の番号を探した。その次にどれだけ合格したのかを見た。周りを見渡すと友達も受かっていたので福徳円満と自分もやり切って合格したので、今まで感じたことがないくらいの最高の気持ちになった。

受験をやる人や諦めかけている人へ、まず言いたいのが「受験勉強は一人ではない」ことだ。自分が行きたい学校に行く決意をしないと大変難しい。つらいことや大変なこともたくさん出会うと思うが、くいのないように乗り切って志望校に合格してほしいと思う。