京都市立堀川高等学校 | 井の中のおたまじゃくし【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2014年度

井の中のおたまじゃくし

僕の将来の夢は総合商社に就職し、世界で英語を駆使して仕事をすることだ。英語を使う仕事への漠然とした憧れと、社会や文明の根幹を支える総合商社の仕事への強い羨望が重なったからである。

そんな僕が成基学園に入塾したのは中一の四月であった。入塾当初は高校受験を特に意識することはなく、これといった目標もなかった。最難関の公立である京都市立 堀川高等学校に進学したいとは思っていたが、それは目標とは言い難いものだった。ただ学校の定期テストでは非常に良い成績を維持していた。成基学園で、人よりも圧倒的に多く学習をしているというアドバンテージがあったからだと思う。そうして学校で周りからチヤホヤされることに満足しきって、二年後に必ずやってくる受験を今ひとつ実感できないまま一年が過ぎた。僕は一年間、いわばぬるま湯につかっていた。

二年生に進級すると、担当の先生の総入れ替えが行われた。特に数学科のN先生については、一年生の頃の担任の先生からとても厳しい先生だという話を聞いていたため、戦々恐々としていた。授業の雰囲気も大きく変わった。心なしか周りのみんなが受験を意識し始めたように見えた。自分がその点で周りに遅れをとっているようにも感じられた。周りに遅れをとるのが怖くて、僕も堀川高校の合格を明確な目標に定めた。中二の春のことだった。
それが功を奏したのか、僕の成績はだんだんと安定してきた。中二の七月の〈Sクラス統一テスト〉では、社会以外の全ての科目で全園一位をとり、もちろん総合でも一位だった。この頃から僕は天狗になっていた。そして僕の成績は下落していった。〈Sクラス統一テスト〉の順位も四位、六位と落ちていった。授業への遅刻や欠席も目立つようになった。しかし、僕はそれらを気にかけなかった。同じ教室のライバルには決して負けることがなかったからだ。完全に「井の中の蛙」状態だった。

そして、僕は天狗のまま受験学年へと進級した。僕の長くのばした鼻がへし折られたのは、中三の五月の〈Sクラス統一テスト〉だった。ついに同じ教室のライバルに負けたのだ。僕の中身のない自信の根拠であった、「教室内では一位」という事実が失われた。僕は「井の中の蛙」ですらなくなった。ただただ悔しいばかりだった。そして受験の天王山と呼ばれる夏を迎えた。

僕は夏中に必ず教室内でのトップに返り咲こうと決意した。講習会も今までになく真剣に受けた。予習・復習も欠かさなかった。そして〈中3夏期学習合宿(夏期合宿)〉での厳しい学習を乗り越え、ついに〈日曜進学教室(日進)〉が始まった。気づけば入試まであと半年もなかった。
夏期のさまざまなオプション講座や講習会・〈夏期合宿〉で堅固な学力を身につけた僕は、〈日進〉でも好成績を残すことができた。
僕が〈日進〉で特に印象に残っている回は第四回だ。第四回日進、数学百点、国語九十七点、英語九十五点。三教科が終わった時点で、僕は圧倒的な一位だった。あとは全園で一位という結果を待つだけだと思っていた。しかし理科、六十五点。結果は全園で四位だった。僕はこのとき、はっきりと自分の苦手教科が理科だということを自覚して、理科のU先生にプリントをもらい、たびたび質問に行くことで理科を克服することができた。〈日進〉は全園の中での自分の位置付けを理解できるだけでなく、自分の苦手教科や苦手分野を把握し、克服につなげられるという点で非常に効果的だった。

〈日進〉全十五回が終わると、すぐに入試がやってきた。そして入試はすぐに終わった。僕は受けた高校の全てで合格することができた。特にチャレンジ受験した灘高校の合格の瞬間は忘れられない。担任のN先生が満面の笑みで合格を祝ってくださった。

ありふれた言い回しになるが、僕が合格できたのは僕を支えてくださった多くの先生方のおかげと言える。
古文の重要単語をまとめて教えてくださったK先生や、記号問題の合理的な解き方を示してくださった国語科のS先生、複雑な文法事項でも分かりやすく教えてくださった英語科のY先生、社会に興味を持たせてくださった社会科のN先生、効率的な計算問題の解き方や、試験に必要な量以上の知識を身につけさせてくださった理科のU先生、最後に灘高校の受験の日、わざわざ二日にわたって応援に駆けつけてくださった数学科のN先生。ここには書ききれないが、オプション講座や〈夏期合宿〉で教えてくださった数多くの先生方、また僕を奮起させてくれた同じ教室のNくんをはじめとする数多くのライバルたちにも感謝を示したい。今まで本当にありがとうございました。
三年後は京都大学、あわよくば東京大学の合格をもって、再び感謝を示したいと思っている。

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