京都市立堀川高等学校 | 流暢【高校受験-合格体験記】|成基学園-受験指導と志共有の学習塾

京都市立堀川高等学校
(探究学科群)
合格-2013年度

流暢

私は、中学生活で何度か海外の人と関わる機会があった。
一つ目は修学旅行で韓国に行ったり、逆に韓国の人のホストファミリーになったりしたことだ。そこで私は、自分の気持ち を伝えられないもどかしさを感じた。
二つ目は、ドイツに住むおばが、家族と共に日本に来たときだ。流暢な英語を駆使するおばは、とてもかっこよく、私も将来あんなふうに英語を話せる人になりたいと思った。
このような出来事を通して、もっと異文化と交流したいと感じ、そのためには英語が必要だと思い、その二つを満たしてくれる京都市立 堀川高等学校を第一志望校とした。

話は変わるが、私は中学受験に失敗している。「がんばったのに落ちたら最悪だから、がんばらないでおこう」と勝手に決め、勉強を怠け、赤本も一切やらなかった。今思うと、なんともばかばかしい話である。それで落ちるのは当たり前だ。しかし、そんな私でも多少の悔しさは感じたので、成基学園中学部に行くことを決意した。

中学一年、二年のときの私は、宿題はやるものの家で勉強をほとんどしなかったので、クラスでは真ん中あたりの順位で、数学に関してはかなり下だった。そんな成績でも成基学園に通い続けたのは、塾に行くこと自体が楽しかったからだ。個性あふれるメンターの方々、幼稚園からの幼なじみで親友のYちゃんを含む友だち。みんなの存在は、塾に対する私の心をがらりと楽しいものへと変えてくれた。

そして、とうとう受験生になった。そのころ私に信じられないことが起こった。模試で全園二位になったのだ。夏に入っても勢いは衰えず、正直、自分自身に驚いていた。もう、このまま合格できるのではないかとも思っていた。しかし、そんな私の浅はかな考えを、いとも簡単に打ち砕く出来事があった。そう、「夏期合宿」だ。
合宿では、信じられないほど難しく、速いスピードで進む授業に私は、全くついていくことができなかった。ふと周りを見ると、みんな涼しい顔で普通に授業を受けている。信じられなかった。それと同時に私は、自分が井の中の蛙だったことを知った。私はまだまだ未熟なのだ。少しでも自分のことをすごいと思った自分自身に、ものすごく恥ずかしさを覚えた。しかし、この経験が、合宿後の私にやる気を与えてくれた。

秋に入り、「日曜進学教室(日進)」が始まった。他教室の人に負けないよう努力をした。やがて、「冬期講習会」が始まって、授業時間の長さにうんざりしたが、なんとかこなすことができた。そして、「正月特訓」、「直前特訓」が過ぎ、いよいよ私立入試がきた。先生に勧められ、軽い気持ちで洛南高等学校を受験することになったのだが、過去問を見て自分が甘かったことを知った。他に立命館高等学校も受験することにしたのだが、過去問を解いて、またもや自分の甘さを痛感した。それでも先生や友だちの励ましなどのおかげで、両校とも合格することができた。改めて、「成基すご過ぎ」と思った。そして、その勢いにのったまま、第一志望校である堀川高等学校に合格した。

この一年、小六のときの失敗を教訓に、
「たとえ落ちても、自分のがんばりは何らかの形で役立つときがくる」
と信じてがんばってきた。何度か挫折することもあったが、過去の自分を見返そうと努力し続けた。そして、内定通知を手にしたとき、やりきった感が胸いっぱいに広がった。本当に嬉しかった。

話は少しさかのぼるが、入試の一ヵ月ほど前、堀川高校の過去問の平均点が五十以上あった数学の問題で、十五点をとったことがある。ちなみに数学は、「日進」では、いつも平均点に届いていなかった教科だ。そんな私が合格したのはYちゃんのおかげだと思う。彼女とは十年以上の付き合いで志望校こそ違えど、いつも二人で居残りをしたり、お互いに励まし合ったりしていた。合宿についていけなかったとき、「日進」の成績が悪かったとき、過去問で合格点を超えられなかったとき、Yちゃんは私を励まし、そしてやる気になるようおだててくれた(笑)。よく「ライバル」がいると伸びると聞くが、私とYちゃんはそのような関係ではない。お互いに慰め合い、励まし合い、誉め合い、勉強を教え合う、そんな関係だ。そんな友人が一人いれば学力は向上すると思う。私がここまで来ることができたのは、Yちゃんのおかげであると断言したい。
私は他にも、たくさんの人に支えられてきた。四条西院教室のⅠ教室長やK先生、H先生、担任のJ先生など、たくさんの先生方にお世話になった。父や母はあれこれ口出しせず、私を信じて見守ってくれた。私に関わった全ての人にありがとうと言いたい。高校でも、これまでのことを活かして一生懸命がんばるつもりだ。

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