京都女子中学校
合格-2022年度
獣医になって、かわいがられているペットやその飼い主の方たちに安心してもらい笑顔になってもらうことです。
私には憧れの獣医さんがいます。その人は「ペットが助かるのか」という私の不安に共感し、安心へと導いてくれました。私は京都女子中学校に通い、さまざまな仲間たちと出会うことで、「共感力」を伸ばして、人を安心させることができる人になりたいです。そして、これからも志を果たすためにさまざまな工夫をして勉強をします。くじけそうになったときは、憧れの獣医さんのことを思い出してがんばります。
つらいとき、悲しいとき
私は小学四年生のときに、成基学園に入塾しました。 なぜ成基学園に入塾したかというと、一つ目は授業がとてもおもしろく、わかりやすかったからです。 二つ目は、仲の良い友だちがいたからです。当時は受験のことなどまったく考えていませんでした。
五年生になっても、まだ自分が中学受験をするという実感がわかず、中途半端な勉強ばかりしていました。 それを見ていた父はとうとう堪忍袋の緒を切らして、「やるなら本気でやれ、やらないんだったらもうやめろ。」 と怒りました。私は塾をやめるということは「負ける」ことだと感じました。 塾をやめることをプライドが許しませんでした。私は五年生の夏から「本気になる」ことを決意しました。
「本気になる」と決めてから二つのことを徹底するようにしました。一つ目は五分考えてもわからない問題は、いさぎよく答えを見て解説を熟読することです。そしてしばらく時間を空けてからもう一度解いて、理解できていたら次の問題に進み、理解できていなかったら、また同じことをくりかえしてやりました。 算数、理科はこれをくりかえして、わからないところをなくしていきました。 二つ目は、自分がきちんと理解できているかどうかを知るために、父や母に自分の言葉で問題を解説することです。 この学習方法は算数のT先生にとても良い方法だと教えてもらったので、入試直前までやっていました。
こういったがんばりを父も認めてくれ、さらにやる気を高めるための目標を定めようと学校選びを始めました。 まずいろいろな学校のことを調べました。そして自分の性格に合いそうなところや、両親の考える条件に合ったところを リストアップしました。その中でも京都女子中学校が第一志望校になった決め手は二つあります。 一つ目は実際に京都女子中で行われている授業動画をみたことです。その動画では先輩たちがわからない問題につ いて恥じらうことなく質問していました。そのとき私は、「この場所なら私もわからない問題を聞ける」と感じました。 二つ目はオープンキャンパスへ行ったことです。オープンキャンパスでは部活の様子を見せてもらいました。 先輩たちはとてもイキイキとしていて、なにより楽しそうでした。勉強だけでなく課外活動にも力を入れていることを 知り、いろいろなことにチャレンジしてみたい私の性格にピッタリだと思いました。 「もしかしたらこれから六年間通うかもしれない」という目で見ることで未来の自分をイメージすることが できました。
六年生になると〈日曜進学教室(日進)〉が始まりました。夏休みに入る前までの一〜五回までの成績は常に不安定 でした。夏休みを過ぎれば変わるだろうと思っていましたが、秋になっても成績は不安定なままでした。そんなある とき、父からこんなことを教わりました。 「もう終わってしまったことは仕方ない。だったらクヨクヨせんとシャキっとしろ。次の〈日進〉に向けて勉強しろ。 」「ええか、今回の成績がよかったからといっても次もいいとは限らへんから、喜びに浸っていいのは今日まで。 明日からもしっかり勉強しろ。」 私は〈日進〉で不安な気持ちになったり、逆に良い点数がとれて舞い上がりそうになったりすると、いつもこの二つの 言葉を思い出していました。この言葉を思い出すことで「今できることをやろう」と前向きな気持ちになり、より安定 した成績がとれるようになりました。
十月になり自己推薦の申請をしてみることにしました。だめかもしれないと思っていましたが、出願許可が下りました。 私ははじめ目を疑いましたが、できる限りのことをやってよかったと思いました。入試日までは国語と算数に加え作文も 特訓しました。書いたらすぐに国語科のN先生に出して添削してもらい、自習室もたくさん活用しました。入試当日はも のすごく緊張しましたが、会場で合掌黙想をして心を落ち着けて取り組みました。合格発表を見て自分の番号があったと きは、とてもうれしかったです。
次に受験生になる君たちへ。これからの日常は、毎日勉強ざんまいでつかれると思います。時には成績が下がって、 つらくて悲しいときもあると思います。だけど、そのたびにネガティブに考えていたらダメです。 どんなにつらくても前向きにポジティブに考えてみるべきだと思います。もし自分一人だけで立ち上がれなかっ たら、先生や両親、友だちの力を借りるべきです。だからあきらめずに、くじけずにがんばれ! がんばった先には絶対 にいいことがあります。
そして最後にお父さんお母さん、今まで送り迎えをしてくれたり弁当をつくってくれたり、私が勉強しやすいように、 さまざまなサポートをしてくれてありがとう。これからも自分の志を叶えるために、日々努力を重ねていきたいです。
2024年度 - 合格体験記
名前 | タイトル | 所属の教室 |
---|---|---|
山口 千南美さん | 大津石山教室 |