
わたしの志は、
誰もがしたいことをやり続けられる社会にするために、自分の好きなことを表現するミュージシャンになって、ライブをして、誰かと楽しさを共有することです。
インターネットやSNSの発達により、自分の好きな事を表現する場は増えてきていると思います。私は、自分の好きな音楽で表現したことを誰かに届けたいです。そのために必要なことは経験だと思います。やってみたいと思ったことを行動に移すため、そこまでの準備をおこたらず計画性をもって行動していきたいです。
険しい道を歩く
私が成基学園に入塾したのは、小学6年生の春でした。高校受験を目指すコースにいながらも、まだまだ受験の実感がわかず小6、中1を過ごしていました。中学2年生になっても勉強時間は変わらずでしたが、志望校を考え始めるために説明会に行くようになりました。そんな中、合同説明会で京都市立堀川高等学校のコースに行き、初めて堀川高校の先生に話をききました。その時のわくわくした気持ちは今でも覚えています。生徒それぞれが自分の知りたいことを深くまで探求できる。そう話す先生までもが私には輝いて見えました。それまでは受験へのプレッシャーが怖く、私立の推薦を狙いたいと思っていましたが、堀川高校に行きたいなと思うようになり、3年生から勉強をがんばり始めました。
手をつけるなら早めがいいと思い、春から少しずつ自習に行ったり、先生に質問をしに行ったりするようになりました。そのまま順調に勉強をし、周りも受験勉強に力を入れ始める夏休みが近づいてきました。私も気合を入れてがんばろうと思っていました。しかし、この夏休みが私にとって大きな壁となりました。
私は吹奏楽部に所属していました。大きな大会が8月上旬にあるため、夏休み前半は、ほぼ毎日部活に行っていました。そのため、午前中にある夏期講習会の特訓講座にはほとんど行けず、部活から直接塾に来て夏期講習会を受け、自習するような生活でした。体力的にもしんどく、自習しても集中できないうえに、みんなが受けている特訓を後で自分自身でやらなければいけませんでした。時間もない中、本当にやりたい苦手教科に勉強時間をかけられず、あせりや不安が募るばかりでした。
9月から日曜進学教室(日進)も始まり部活も続く中で、勉強していても結果が伸びず、回によって順位の差が激しく落ち込むこともありました。そのでも少しずつ復習をし、できることが増えるようにコツコツ努力を重ねました。
秋頃には部活も終わり勉強により力を入れる中、授業で先生がみんなに赤本の進み具合をききました。私は一番古い年の3教科ほどしか終わっていなかったのですが、同じ志望校を目指す人たちはもう5年分やり終えるくらい進んでいました。その時がこの1年間で一番焦ったことを覚えています。他人と比べるのはよくないと分かっていながらも、自分だけ遅れているように感じたり、日進では自分より上の順位にいる人たちを見て不安に思ったりしていました。そのまま追いつめられ、不安に思いながら私立入試直前まで勉強をしていました。第2志望にしていた私立の入試前日は緊張や不安から勉強に手がつけられませんでした。しかし、今思うとそれだけではなく、きっとどこかに甘く見ていた気持ちがあったのではないかなと思います。
そして私立受験当日。私は最初の教科からつまずき、その後の教科も上手くいきませんでした。自分でも「落ちたな。」と感じていました。結果は不合格。自分でも想像はしていましたが、やっぱり不安は大きくなり、苦しかったです。そんな時、私のお母さんが「目指してるのは堀川高校やろ。」と言ってくれました。その言葉に励まされ、ねばり強く公立入試まで自分のできることを続けようと思うことができました。
そして堀川高校入試当日。緊張はありましたが、「私はここに入る。」と思って終わった教科は気にせずに切りかえて立ち向いました。終わった後は点数は不安に思いながらも、落ち着いてできたと達成感もありました。
合格発表当日。緊張と不安で複雑な気持ちになりながらも、「受かってる。」とだけ言い続けて高校に向かいました。合格者の番号を見た時、自分の番号があり、何回も何回も確認してしまいました。今までがんばってきてよかったと感じました。家族や先生方には本当に感謝しています。
これから受験するみなさんも周りと比べて焦ったり、自信がなくなったりすることがあると思いますが、「この高校に行きたい。」という思いを胸に、勇気を持って立ち向って下さい。自分には無理かもと思っても少しずつ努力すれば得られるものはたくさんあります。みなさんの志望校への熱い思いが、実を結ぶことを願っています。
保護者からのコメント
S・Aさん
小6のある日、テレビに映った大学を見て、娘が「ここに入りたい」と言いました。ふとした呟きだったと思いますが、この言葉を聞いて通塾を勧めたのが成基学園との出会いでした。当初、娘の進学希望は大学付属高校でした。大学受験をせず、趣味に時間を費やしたいという理由からです。それが変わったのは、堀川高校学校説明会で先生に探求活動の楽しさを教えてもらったことがきっかけでした。以降志望校は堀川高校から揺るがず、空き時間は自習室に通い、努力を重ねました。気持ちは募る一方で模試の判定は思うようなものではなく、不安は大きかったと思います。めげずに最後までやり遂げられたのは、「受けないと入れないから受けて」という堀川高校の先生のお話、共に励ましあった塾のお友達、最後まで信じて見守り支えて下さった教室の先生方のおかげです。本当にありがとうございました。一生懸命頑張って掴んだ高校生活を存分に謳歌してほしいです。
担任からのコメント
渡邊 寿郎