
わたしの志は、
海上自衛隊に入隊し、言葉で話し合える平和な世の中を作ることです。
この志にした理由は、もう太平洋戦争などという戦争を引き起こしたくないと思ったからです。そもそも戦争は、言葉では解決しないために起こるものであるから、言葉で解決すれば良い、そう考えたからです。しかし、国を守る力は必要です。言葉は国家間の紛争を解決する有効な手段ではありますが、時には力による抑止力が、国際秩序の維持に必要となる場合もあるからです。僕はこの信念を持ち、志を少しずつ達成していきたいです。
挑戦
成基学園に通っていた3年間を振り返るといろいろなことがあったと思います。
最初、成基学園に入った時、学力はあまり高くなく、取り組む姿勢について、よく先生に注意されていました。日々の復習ができず、オープンテストはあまりいい結果ではなかったと思います。けれども、楽しく成基学園には通塾することができました。良い先生方、友達に恵まれたのだと思います。
5年生になると宿題の量が増え、処理しきれなくなり、とても苦しい日々を送るようになりました。8月には先生に相談し、一度、成基学園を辞める決断をしました。5年生の時の模試判定では、難関校を志望していたものの、正直合格は絶望的で、宿題を全くやる気が起きず手をつけることができませんでした。
さらに、9月になると、学校の友人との喧嘩で、学校が嫌になりました。
状況が好転したのは、友達のおかげでした。友達に「冬講には絶対に来てね」とメールをもらったことがきっかけでした。今の自分があるのは、彼らのおかげだと心から感謝しています。こうして、僕は再び成基学園に通い始めました。これは友人のS君のお母さんから聞いた話ですが、僕が成基学園に復帰したとき、S君は本当に喜んでくれたそうです。支えになる友達がいたからこそ、5年生も、とても楽しい日々を過ごすことができたのだと思います。
6年生になると、宿題も少しずつこなせるようになり、授業にもさらに真剣に取り組むようになりました。その成果もあってか、最難関志望校別特訓で洛星中学校の講座を受講できるようになりました。日曜進学教室講座(日進)のテストでも成績が上がり、気分良く「このまま頑張ろう!」という気持ちで勉強に励みました。宿題もきちんと提出できるようになり、自信がついてきた頃、学校での女子とのトラブルをきっかけ男子校への進学を考えました。志望校も変更し、受験校を男子校のみにしぼりました。
そして、弓道をやってみたいという思いから弓道部のある洛星中学校を第一志望校に決めました。10月頃になると、北嶺中学校と洛星中のどちらに進学するか迷うようになりました。どちらも防衛大学校合格者を輩出している学校であり、決断するのは容易ではありませんでした。しかし、最終的には「自分には洛星中学校の校風が合っている」という思いに至り、洛星中を第一志望校に決めました。演習講座では難関中学校対策のクラスに入ることができ、日進の会場でも良い人たちに恵まれ、とても勉強しやすい環境でした。
入試が少しずつ近づく中、8月には『合格達成セミナー合宿』に参加しました。合宿では多くのことを学び、最後まで応援してくださった先生方のおかげで、大きな力を得ることができました。
12月になると赤本にも本格的に取り組み始めました。しかし、ここで事件が起こります。なんと、インターネットがつながらなくなってしまったのです。これにはかなり動揺しましたが、幸いにも出願は出来たので、ひとまず安心しました。
こうして1月になり、正月特訓を受け、1月10日、北嶺中の発表日。見事合格し、気分も高揚しました。このとき前受けをしていて本当に良かったと感じました。直前特訓を受講し、新たな知識を習得したことで、さらに自信を付けることができました。受験前日、最後の調整として先生に質問をした際、たまたま先生から聞いた内容が受験に出題され、先生に質問して本当に良かったと感じました。
いよいよ洛星中試験当日、前日はしっかりとリラックスしていたので、特に緊張することなく、「楽しんでいこう!」という気持ちで受験に臨みました。試験問題はスラスラと解くことができ、強い手応えを感じて会場を後にしました。その後にあった東山中学校の受験も、手応えを感じて終えることができました。
どちらの試験も手応えを感じていましたが、合格発表の時はやはりドキドキしました。そして、どちらも合格していたことが分かり、とても喜びました。
僕は今、文武両道を目指し、様々なことに挑戦しています。例えば、学校行事では合奏で虹のアコーディオンを担当することになりました。他にも、これからいくつもの挑戦が待っています。その度に一喜一憂し、様々な感情を経験していくことでしょう。
この文章を通して僕が伝えたいのは、挑戦して失敗しても決して悪いことではないということです。失敗の先には必ず何かあると信じています。僕の中学受験もそうでした。順調にいかない時も試行錯誤しながら乗り越えて受験の日を迎え、合格することができました。ですから、皆さんにも多くのことに挑戦して欲しいと願っています。
保護者からのコメント
S・Yさん
小さい頃から乗り物が大好きで、何かに乗っていればいつもご機嫌で、泣いたり騒いで困るということはまったくありませんでした。入塾当初、志したのも湖西線の運転手でした。
時とともに、志は変わり、今では「国を守りたい」という大きなものになりました。
きっかけはYouTubeでしたが、塾で学ぶ楽しさを知り、どんどん自分で調べた結果の志でした。
息子の成長を知り喜ばしく思うと同時に、今後変わっていくであろう志に対しても応援していきたいです。
成基学園で学んだことを忘れずに、最後まで諦めない人生を歩んでほしいです。
教室の友達にも恵まれ、一緒に頑張れたことは将来の力になると思っています。
成基学園の先生方にも大変お世話になり、感謝しかありません。
ありがとうございました。
担任からのコメント
中村 朝子
なかなかモチベーションがあがらず、悩んでいる時期もありましたね。それでも、自分でなんとかしたいという強い気持ちは感じていました。『合格達成セミナー』に自分から進んでいきたいといったこともその1つでしたね。不安を抱えながらも、いつも前向きに物事を考える姿に志望校合格への強い思いが伝わってきました。
「僕の志は、洛星中学・洛星高校から防衛大に進学し、海上自衛隊員になって、日本を守ることです。」卒園式での力強い決意表明はとても頼もしかったです。苦しい時期があっても最後まであきらめずにやり抜き、合格を手にしたのはまさに志に対する強い思いと、大切な友達の存在があったからでしょう。みんなで勝つ。そんな、素晴らしい仲間に恵まれて、お互い良い影響を与え合っていたと思います。K君の志が実現できるようこれからもずっと応援しています。