滋賀県立膳所高等学校（理数科）
合格-2022年度

世界中の全ての人が相手のことを考えられる世界のために、思いやりのある医者になって、より多くの人を助けることです。

歴史の勉強をしていても、ニュースを見ていても、事件や戦争が頻繁に起こっていると感じます。詳しく調べてみると、自分の利益のためだけの行動がそれを引き起こしていることがほとんどでした。そんな世界をよりよくするためには、少しでも多くの人が相手のことを考えられるようになることが大切だと思います。だから僕は医者という、思いやりが大切な仕事でよりよい世界に貢献しようと決断しました。

全力で楽しむ「勉強」

「なぁ塾の話なんやけど、成基学園にしよう。」友だちに誘われた瞬間が、僕の中学校生活をすばらしいものにしたターニングポイントでした。入塾を決めたのは、「同じ中学校の人がたくさんいたから」、ただそれだけでした。

いざ体験授業に行ってみると、笑いの絶えないクラスで楽しそうだなという印象でした。今振り返ってみると、この楽しさが志望校や併願校合格への第一歩だったと思います。 なぜなら楽しさが勉強を良いサイクルにしてくれるからです。楽しいから勉強のモチベーションが上がる。それによってどんどん勉強ができるようになる。そして解けなかった問題が解けるようになり、自分の成長を感じられて楽しくなっていく。このサイクルが僕を志望校合格まで押し上げた秘訣です。成基学園がこのサイクルのスタートとなる楽しさを提供してくれたのです。

では、なぜこんなにも楽しかったのでしょうか。それは決して楽だったからではありません。クラスの全員が勉強だけでなく何事にも全力だったからです。遊ぶときは全力で遊び、冗談を言うときは全力で冗談を言う。そのうえで勉強にも全力で取り組んだことで、充実した生活を送れたからこその楽しさだったのです。このように何事にも全力で取り組めたのは成基学園の、人として成長させる塾という側面があったからだと思います。これから受験のみなさんも、小学生、中学生として過ごせるのはたったの九年間なので、ぜひ何事にも全力で取り組んでください。

しかし、中学三年生の十月頃、どれだけ努力しても成績が伸びないどころか、それまでできていたことさえできなかったときがありました。するとそれまでのサイクルが回らなくなってしまい、やる気が出なくなりました。けれど周りは一生懸命努力しています。もちろん自分でも勉強しないといけないとわかっているのに、やる気がなくてできない。そんな自分に失望し自分が嫌になる。このサイクルが始まってしまったときは、本当につらかったです。そんなときに先生に提案していただいたのは、簡単な計算問題を解くことでした。これは、僕の間違いが計算ミスに多いという分析のもと立てられた対策でした。それによって問題が解けたときの楽しさを思い出しスランプから抜け出せました。

あのときスランプから抜け出せなかったらと思うとゾッとします。けれどそれより怖いと思うのはそれに気づけないことだと思います。それを阻止するためにあるのが〈日曜進学教室（日進）〉です。これは、本番のような時間、問題形式で問題を解き、その日のうちに採点、解説までする模試です。
〈日進〉の最大の特徴である当日中の採点、解説によって、自分がどこでどんなふうに間違えているかがわかるので、自分の苦手な部分がわかります。逆に自分の得意な部分がわかるなど、自分のことが本当によくわかります。 さらに、僕は先生の解説から問題の解き方を学びました。問題の解き方は授業で教えてもらっていると思う人もいるかもしれません。確かに問題を解くことはできるかもしれませんが、その解き方では時間がかかり、正確性にも欠ける場合があります。僕は授業を「知識を身につけるもの」と考えていました。 そして、その知識を十分に活用できるようにするものが解き方で、〈日進〉のような模試を受けることで身につくと考えていました。 そうすると問題は理解できているのに解けないという状況は、授業で知識は十分得たものの解き方を知らないから解けないという状況だということになります。 これは授業で聞いただけで全てを理解したと勘違いしてしまうことで起こると考えていました。 だから模試の後には細部まで丁寧に復習し、同じような問題を自力で解くことで、解き方が身についているかどうかを確認するようにしていました。

僕は合格に向けていろいろな努力をしました。しかし、 その根底となる部分には常に「勉強が楽しい」という感覚がありました。しかしそれは僕が勉強を好きだったからではありません。それは、勉強に全力で取り組んだからだと自分でも思っています。

「どうせやるんだったら楽しくやろう」という気持ちで勉強にも全力で取り組んでください。応援しています。