滋賀県立
東大津高等学校（普通科）
合格-2020年度

航空管制官になって、安全な飛行機の旅をつくることです。

この志を立てた動機は何かというと、航空管制官についての本を読んだことです。管制官がいるから飛行機が安全に運行できているのだということを、その本を通して知り、私は憧れを持つようになりました。管制官はパイロットと英語でやりとりをします。だから私は高校での英語学習に力を入れ、よりネイティブの発音に近づくよう、スピーキングの力をつけていきたいです。

夢を叶えるために

私には、将来なりたい職業があります。それは航空関係の仕事です。その夢を持ったきっかけは、中学二年生のときに出会ったある新米航空管制官についての本です。私はその本を読んで、初めて管制官という仕事があると知り、「飛行機の運航には、どんな人が関わっているのかな。」と調べ始めました。

そして、航空高等学校に行けば高校から航空についての知識を学ぶことができると聞き、中学三年生の夏休み、両親と共に学校見学に行きました。最初のうちは、目の前での飛行ショーや授業内容に興味を持っていたけれど、しばらくすると、「私が本当になりたい航空関係の仕事については、ここでは学べない」と気付きました。その頃の私はただ、「航空高等学校」という響きに憧れていただけだったのです。母にそのことを相談すると、「大学から航空についての本格的な学習を始めても遅くないと思うよ。もしかしたら、高校に入ったら、新しい職業に出会うかもしれないよ。」と、私の意見を尊重してくれました。

それからは、航空高等学校を第一志望校から外し、「今の偏差値よりも高い県立高校」という、新たな目標を立て受験勉強をスタートさせました。

まず私は、塾の自習室にいる時間を長くするところから始めました。けれど、どんな勉強方法をしたらいいかわからず、ただがむしゃらに問題を解いたり、ノートに重要な部分をまとめたりするだけでした。受験が終わった今、考えると、「あのとき、こんな勉強をしていたら、さらに良かったな」と思う部分が多くあるのが反省点です。けれど、自習室を利用して良かったこともあります。それは、集中力が長く続くようになったことです。私は土日だと、一日に五時間程自習室の静かな空間の中で学習していたので、集中力が自然と鍛えられ、それが受験本番でも活きました。

私は〈日曜特訓講座（日特）〉を取っていたけれど、そこでは成績の浮き沈みに悩むことが多くありました。特にひどかったのが数学です。私はもともと数学が苦手だったので、最初に〈日特〉のテストで低い点数を取ってしまったときは、「たまたまかな」と、勝手に思い込み逃げていました。けれど、先生との面談を機に本格的に計画を立てて勉強を始めました。先生と相談し、過去のテストで特に点数が低かったものの傾向を見て、私が立てた作戦が、「大問一の単純な計算を確実に取る」です。シンプルなものだけれど、それを意識して見直しも徹底的に行うことで最低限の点数は確実に取れるようになり、それまでの苦手意識や不安がだいぶ減り、自信がつきました。

受験を通してつらかったことは、受験本番の数日前に、新型コロナウイルスの影響で塾が休校になってしまったことです。塾の自習室で多くの時間を過ごしていた私は、一気に勉強のリズムが崩れ、集中して取り組むことができない日が続きました。受験直前の不安から、応援してくれている親にも八つ当たりをしてしまいました。そして、そんなダメダメな自分にイライラし、イライラしているせいで結局集中できないという悪循環が続き、つらかったです。けれど、そんな私を救ってくれた人がいます。それは担任のＦ先生です。先生は受験数日前に私に電話で、「優花は、マイナス思考のときほど失敗しやすいんだから、自分に自信を持って行っておいで。」と言ってくださいました。その言葉のおかげで受験本番を落ち着いて迎えることができました。合格したことを伝えたとき、私と同じくらい喜んでくれた先生には感謝しかありません。

私には、もう二人感謝している人たちがいます。それはもちろん両親です。二人は常に私の意見を尊重して背中をおしてくれました。また、私が困っていたら一番に助けてくれて、いつもそばにいてくれました。私は、二人がいなかったら合格するどころか、後悔する選択をしてしまっていたかもしれません。

他にもたくさんの人の助けにより、私は無事合格することができました。高校では航空の勉強はしないけれど、英語など自分でもできることに自主的に取り組み、大学で本格的に航空について学ぶことで、今まで支えてくれた人たちに恩返しできたらいいなと思います。