滋賀県立
東大津高等学校（普通科）
合格-2013年度

諦めない心を作る大切さ

ぼくの将来の夢は、まだはっきりしていません。しかし、一つだけ夢と言うより、目標のようなものがあります。それは、これからの人生で文武両道の精神をもって、生きていくことです。

この目標、いや夢を決めるまでの自分は、何をやっても長続きせず、すぐにやめてしまう三日坊主でした。なぜそうなるのかというと、すべてのことを一挙にやろうとしていたからです。そんなことは普通できません。だから、ぼくは何事も長続きしなかったのです。そして、成績も大きく落ち込みました。ぼくがこの夢を決めた理由は、すべてのことを最後までやり通したいと思ったからです。
夢をしっかりと定めた後の自分は、勉強するときはしっかり勉強し、部活をするときはしっかり部活をやる、そういったメリハリができたおかげで、習い事なども続けられました。メリハリをつけることの重要性を痛感しました。

ぼくは、あまり勉強が得意ではないので、成績も上がりませんでした。
三年生の夏に、部活を目いっぱいやり切って引退し、ぼくは初めて、この成基学園に入塾しました。
部活を引退し、後は勉強に全力を注ぐと決意して、人生で初めて塾というものに入ったのです。
最初は、とても緊張しました。
学校や家以外の場所で勉強することも初めてでしたので、最初はどうしたらいいか分からず、パニックになりかけました。
けれど、入塾した時期がちょうど夏休みだったので、「夏期講習会」から始められて緊張はとけていきました。

「夏期講習会」も終盤にさしかかり、最後に確認テストのようなものがありました。
テストの結果が返ってきたとき、びっくりしました。成績がワースト十位以内、偏差値三十台。ぼくはこのとき、偏差値というものをあまり知らなかったのですが、今思えばすごい偏差値だったのです。
夏休みが終わって学校が始まり、塾に行って、家に帰るという生活に慣れてきた頃、人生初の「Ｖもし」がありました。
初めての「Ｖもし」は、最悪でした。
とても問題が難しく感じられ、時間の過ぎるのも速く感じました。とにかく、テストの恐ろしさを知ることができました。

ぼくは、そのときから既に志望校を、滋賀県立 東大津高等学校にしていました。
そして、返ってきた「Ｖもし」の結果は、偏差値四十八、滋賀県立 大津高等学校の判定がＣ、東大津高等学校の判定がＥという最悪のスタートでした。
やはり夏から塾に入っても遅いのだな、とぼくは身に染みて感じました。
でも、ここで諦めてはいけないと、「Ｖもし」の問題を解き直し、自分で採点をして、復習しました。そうすることでわからない問題を少なくすることができました。やがて、少しずつ一日が短くなっていき、「日曜進学教室」、「日曜特訓講座（日特）」が始まりました。
ぼくは「日特」を受講しましたが、毎回テストを受け解説を聞くことにより、問題に多く触れられて、しかもその日のうちに間違えた問題を直せるので、とてもためになりました。
「日特」の実力テストの日、ぼくは全力を出すことができました。理科で良い点を取れたのです。そこから、二回「Ｖもし」を受けましたが、「日特」のおかげでテストに慣れることができて、偏差値がグンと上がり、東大津高校の判定がＢにまでなり、偏差値は五十二、五十六と下がることなく上がりましたし、学校での実力テストの順位も上がり続けました。

いよいよ入試が近づいてきて、赤本を何度もやり、自信をつけていきました。
成基のＫ先生は、
「もっと早く入塾していれば、もっと伸びた。」
とおっしゃって、才能もあると褒めてくださいました。そしてぼくは、万全の状態で受験に挑みました。

ぼ くはこの受験を通して、最初がダメでも諦めない限り、いくらでも取り返せるということを学びました。
だから、この受験のことを忘れないで、これからの人生を生きていきたいと思います。