滋賀県立守山中学校
合格-2020年度

製薬会社の研究者になって薬をつくり、病気で苦しんでいる人々を救うことです。

僕は、幼いころから人を救いたいと思っていました。小学四年生のときに新薬をつくって人を助けたいと思い、この志を立てました。また、六年生のときに受けた志教育で、自分の長所について考える機会がありました。そのときに、僕の長所は失敗してもあきらめず、コツコツと努力ができるところだとわかり、この志はピッタリだと感じました。これから、失敗をしても、志に向かってコツコツと努力し続けたいと思います。

合格するために大切なこと

僕は小学五年生のときに、母にすすめられて成基学園に入塾しました。

入塾したときから滋賀県立 守山中学校を受験しようと思っていましたが、県立守山中については、あまりわかっていませんでした。初めて県中対策の授業を受けたときは、とても難しくておどろいたのを今でも覚えています。

小学五年生の冬に、初めて県立守山中の学校説明会に行きました。このときに、県立守山中のことをくわしく知り、堂々と学校紹介のスピーチをする先輩を見て、合格したいという気持ちが強くなりました。

六年生になると、塾の勉強も難しくなってきたので、合格するために、自分の苦手なことを少しずつ勉強しました。そして、一つでも多く得意なことを増やそうと考えました。すると、その後の〈滋賀県立中対策模試〉の結果が良くなったので、心のどこかでこのままがんばれば、合格できるだろうと思っていました。

しかし、六年生の九月の〈滋賀県立中対策模試〉で得点や順位、偏差値などがとても低くなり、その直前まで持っていた甘い考えが消えました。僕はとても落ちこんでしまい、勉強の仕方をどのようにしていけばよいか悩みました。そんなときにＦ先生が、「試練は乗りこえられる人にしかこない。」と言ってくださり、前向きな気持ちになり、それまで以上にがんばろうと思いました。

次の模試で良い結果を残すため、小学五年生の塾のテキストを解き直しました。また、それだけでなく、小学四、五年生で使う理科の学校の教科書を単元ごとに要約しました。すると、少しずつテストの結果も良くなってきて、自信がつきました。しかし、油断すると結果がまた悪くなって、自信がなくなってしまうので、〈滋賀県立中高一貫校対策土曜特訓〉では、毎回受験本番だと思って問題を解きました。

受験の三ヵ月前になると、塾での授業が終わってから約二時間、毎日、自習室で勉強をしました。課題がなくなっても、先生に新しい課題をもらったり、もう一度テキストを解き直したりしました。また、健康を保つために、午後十時三十分までには寝るようにしていました。それだけでなく、母がつくってくれた栄養バランスがすぐれているごはんを全て食べるようにしました。最後の三ヵ月間は、勉強が楽しいと思えるぐらい毎日が充実していました。

入試当日、僕はワクワクしていました。なぜなら、自分にできることは全てやりきって後悔が全くなかったからです。教室に入って問題を解く前に、時間配分だけは気をつけようと考えていました。問題を解き始めると、少し手がふるえて、緊張している自分に気づきましたが、今までたくさんがんばってきたから大丈夫だと自分に言い聞かせました。

入試の日から合格者発表の日までの一週間は家族全員がソワソワしていて、とても長く感じました。合格者発表の日、県立守山中に行って自分の受験番号を見つけたとき、僕はお父さんとだきあいました。このとき、一気になみだがこみあげてきました。人生で一番の笑顔でうれし泣きをしました。

ぼくは、両親や塾の先生のサポートに感謝しています。塾に入りたいと言った僕を塾に入れてくれたり、健康を保つために食事をつくってくれたりした両親。また、一緒に勉強計画を考えてくださったり、わからない問題をていねいに教えてくださったりした塾の先生。僕の受験を支えてくれた全ての人に感謝しています。

今、この受験録を読んでいる人へ。

受験当日はどんな人でも絶対に緊張するものだから、あせらずに自分を信じてください。また、塾の先生やみなさんの家族のサポートをあたりまえと思わずに感謝の気持ちを伝えてください。他にも、大切にしてほしいことがあります。それは、入試当日に後悔がないように勉強をすることや、勉強を楽しみ、きらいにならないことです。受験で後悔をすると、一生記憶に残ってしまいます。また、勉強を一度きらいになってしまうと、志望校に合格しても意味がありません。勉強中はつらいこともたくさんありますが、勉強の楽しさを忘れずに、これからもお互い努力していきましょう。