滋賀県立守山中学校
合格-2014年度

合格までの道のり

ぼくの将来の夢は、貧困国で困っている子どもたちを助ける医者になることです。ぼくは、一人でも多くの子どもの命を助けたいです。 ぼくがなぜ医者になろうと思ったのかと言うと、テレビで医療が進んでいないアジアの国の人々を助ける日本人を見て感動し、自分もあのようになりたいと思ったからです。

この番組を見てからぼくは、意識して紛争や貧困国のことをテレビや新聞で勉強するようになりました。これからも、一生けん命勉強して医学部に進めるようにがんばりたいです。そして、常に貧困国の子どもたちが病気で苦しんでいることを心に留めておきたいです。

ぼくが成基学園に入塾したのは四年生です。最初は、なんとなく塾に行こうと思い入塾しました。しかし、目標がないまま勉強をしていると、テストはいつも点数が悪く、ただ宿題をやる毎日で、なにもおもしろくない日々が続きました。そんな中、出会ったのが滋賀県立 守山中学校でした。みんなが目標を持って勉強に取り組んでおり、行事も高校生といっしょにできるところに、とても興味を持ちました。それからは、県立守山中学校に合格するという目標ができ、毎日が楽しく、勉強が進むようになりました。しかし、サッカーの県大会の予選が始まると、サッカーと勉強の両立がだんだん難しくなってきました。次第に、宿題も忘れるようになってしまいました。そんなとき、成基学園の算数の授業を担当しているＨ先生が、「自分で決めたことだろ。」と言ってくれました。そのとき、「サッカーをやるというのは自分で決めたことなのだから、サッカーのせいにしてはいけない。」と思いました。それからは、時間を大切にして少しの時間でも勉強をしました。そして、宿題を忘れることもなくなりました。ときには、テストの結果が悪くて落ちこむこともありました。「こんなに努力しているのに。」と、とても悔しい思いをしました。しかし、こういったときに両親や友だちがぼくの支えとなりました。両親は、「次、がんばろう。」と、やさしくはげましの言葉をかけてくれました。また、友だちがいることで「負けるもんか」という気持ちになることができました。

入試一ヵ月前からは、ずっと塾の自習室に行って勉強しました。一日中自習室にいるのはつらかったけれど、解いたテキストやプリントを積み重ねると、とても達成感を感じることができました。それに、「これだけやったのだから大丈夫。」という自信にもつながりました。

そして、一月十一日。県立守山中学校入試当日。入試会場に近づけば近づくほど不安になりました。しかし、校門に成基学園の先生方が応援に来てくれていて安心しました。そして、「楽しんでこい。」「いつもどおり落ちついてがんばれ。」と言われ、自然と笑顔になりました。筆記試験の作文は、一度授業でやった問題が出てきたので落ちついて解くことができました。適性検査は、授業や自習でたくさん問題を解いていたのでスラスラと解くことができました。面接では、直前まではきん張していたけれど、塾で何回も行った面接練習でいろいろな質問に答えていたので、質問はすべて答えることができました。そして、ついに筆記試験と面接が終わりました。筆記試験はとても不安でした。が、やれることはやり、すべて出しきったと思っていたので後悔はありませんでした。

そして、一週間後の一月十八日に結果発表がありました。心臓の音が自分で分かるくらいきん張して、不安になりました。そして、ぼくの受験番号「四一一」番を見つけました。それと同時に、心にのしかかっていた重石がとれるように安心し、喜びがこみあげてきました。あのときの興奮は忘れることができません。

ぼくがこうやって合格できたのも、成基学園の先生方、両親、友だちがいたからだと思います。いつもやさしく分かりやすく勉強を教えてくださった成基学園の先生方、落ちこんだときにはげましてくれた両親、ともに努力して闘った友だちがいてくれたから、ぼくは合格できたのだと思います。本当に感謝しています。

そして、ぼくは受験を通して大きなことを学びました。それは、「あきらめない心を持って努力することが大切」だということです。ぼくは、これからいろいろな困難にぶつかると思います。しかし、これからもあきらめない心を持ち続け、その困難を乗り越えていきたいです。そして、夢に向かって一歩一歩進んでいきたいです。